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文化的な生活を送る上で大切なこと

 港区夫婦です。今回は文化的な生活を送る上で大切なことについて書きたいと思います。文化的な生活とは何なのか?そして、文化的な生活を送るために何をどう取り組むべきか?と言った、Next Stepが見えるような形にしたいと思います。

1. 文化的とは何か?

 一般的に文化的とは”ハイカルチャー”が一つの要素となります。ハイカルチャーに幼少期から浸かることにより、文化的な思考や観点が身につくというのはセオリーになります。また、親や教育の現場での関わり合いが重要であり、文化的とは何かを知っている人と関わり合いをすることによって、”文化資本”が養わるというのがブルデューの理論となります。

 日本では、”経済資本”が文化的生活には大事とされていますが、お金を持っていたところで、教育を受けていなかったり、親の文化資本のレベルが高くない場合にはそれは単純な”成金”という扱いになります。また、文化資本には、必ずしも経済資本は重要な要素ではありません。経済的な観点よりも文化的な観点が重要なのは、ヨーロッパや日本だと思います。一方で、アメリカや中国は特に文化的な要素が必要ない地域とは感じますね。そこら辺はお国柄でしょうか。

 上記でハイカルチャーに結びつくのがハイカルチャーと述べましたが、現代ではハイカルチャーだけで生活する人はまずいません。富裕層であってもハンバーガーやフライドチキンを食べることはありますし、コメディやアニメをみたりもします。つまり、ハイカルチャーとローカルチャーの混在した環境の中で生活をしていて、必ずしもハイカルチャーを消費するから、”富裕層”とは言い切れないのです。むしろ、積極的にハイカルチャーとローカルチャーをうまく”使いこなして”、こなれたレベルに”再解釈”できる人が文化的と言えるでしょう。

2. 文化的な”生活”とは?

 文化的な生活は”文化的”な人のWay of Lifeだと言えるでしょう。つまり、ハイカルチャーな生活と言えるのですが、伝統的なハイカルチャーですと、若干”時代遅れ”の印象を受けてしまいます。バーバリーを例にとると、リカルドティッシ就任以前は伝統的だが、少しおじさん臭いブランドと言うイメージがあったのではないでしょうか。しかしながら、リカルドティッシ就任以降はメインカルチャーやローカルチャーを取り入れることにより、現在の現代的な雰囲気のバーバリーになりました。

 つまり、いかにコンテンポラリーなものに昇華できるかがキーになります。ローカルチャーやメインカルチャーを再解釈して、ハイカルチャーと混成していくプロセスが必要になります。再解釈のプロセスは簡単なものではありません。その理由は、センスが大事であるためです。ただ、このセンスは周囲とのコンセンサスで決まっていくので、知るのは難しいですが、富裕層がよく読む本などを参考にすれば、何がセンスなのかを知ることが出来やすくなりますし、これを行うことにより、今の時代にあった文化的な生活ができるようになります。地道な勉強が必要です。

3. まとめ

 文化的と言うのは概念的なもので、具体的なものではありません。また、時代によって変化する流動性が高いものです。また、すぐに変わる文化も多く、その中で常にキープアップして理解する必要があります。難しい話ではありますが、既に文化資本のある環境の人はその環境の中で学んだり、周囲にいない人は富裕層の読む雑誌を読むなどして、勉強していくことが長期的に大事になります。難しいですが、文化的な生活をするには、文化的な生活をしてきていない人は、それなりの努力が必要になります。それでも乗り越えていれば、よりレベルの高い生活ができるのではないかと私としては考えています。


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