みんち(Yasunari Mimura)

最近はバレーの研究をすることが多い機械系の技術計算屋. 「サッカー,機械,コンピュータ…

みんち(Yasunari Mimura)

最近はバレーの研究をすることが多い機械系の技術計算屋. 「サッカー,機械,コンピュータ」→「バレーボール」という思考パターン. https://twitter.com/minchi3333 https://speakerdeck.com/minchiminchi

最近の記事

2023年12月16日(土)参考リンク

2023年12月16日(土)の配信リンク先です10分動画 動画で使ったスライド(Static System, Dynamic Systemのたとえ話) 状態遷移図のスライド(バレーボールにおけるStatic System, Dynamic System の位置づけ) 【スライド説明】状態遷移図のスライド(バレーボールにおけるStatic System, Dynamic System の位置づけ) バレーボールのシンクロ攻撃 サッカーのシンクロ攻撃?(クロス) 鳥の群れ

    • 「合理的」の意味を再考してみる

      下記の記事で,合理的,論理的,理論的についてまとめたのですが,日本語の【合理的】は,意味が曖昧で危険な場合もあるので,まとめ直すことにしました. 1.「合理的」を意味する英語は「合理的な(形容詞)」の英語を辞書で調べると rational ,reasonable が該当するようです. rational 理性のある,道理をわきまえた,正気の,気の確かな,合理的な,わけのわかった,推理の,推論の,純理論の,理性主義の reasonable 道理をわきまえた,わけのわかった

      • 2023年12月16日(土)でXのスペースで話す内容です

        ※スライドのみデータは下記で閲覧できます. https://speakerdeck.com/hq_vasis/di-reiyazhuang-tai-qian-yi-tu-destatic-system-dynamic-systemwoshuo-ming 1.  ゲームの状態遷移図(プレーで表記)バレーボールでは,タッチ(ヒットとコンタクト)ごとに局面(状態)が変わります. それゆえ,プレー(レセプション,ディグ,セット,スパイク)でシンプルな状態遷移図を描くことが出来ます.

        • 沖縄拳法空手道の山城美智氏のお話(武術,武道における「型」とは?)

          最近,youtube に動画が上がっていたのでまとめてみました.「型ハメ指導」の原因のように言及されがちな武道ですが,本来,子供を型にはめ込むような指導は,ありえないのが理解できます. <まとめ> ・「型」は共通言語である. ・意識,感覚,…,などは他者に伝えることはできない.伝えられるのは「定義」だけ.それゆえ,「共通言語(型)」が必要になる. ・重心,軸の定義は,物理学のものを「ちゃんと」用いているようだ. ・身体の仕組みについて,鬼のように理解しているようだ(当たり前

        2023年12月16日(土)参考リンク

          漫画「EVIL HEART」を読んで武道の本質を考えてみる

          はじめに バレーボール学会で「武道の学習過程」と「バレーボールにおけるスキルの学習過程」を比較しました. 演題番号 No.4 バレーボールの⼀貫指導実現のための階層構造の検討 〇杉⼭ 哲平(札幌市⽴柏丘中学校),三村 泰成(鶴岡⼯業⾼等専⾨学校), 渡辺 寿規(滋賀県⽴総合病院) バレーボールとかで,やたらと「**道」とかを謳う人がいるのですが,かなり誤解があるようなので,武道の本質(**道の本質?)を考えるきっかけに成ればと思い,漫画「EVIL HEART」のセリフを

          漫画「EVIL HEART」を読んで武道の本質を考えてみる

          議論について

          ※2013年2月25日に書いたもののコピペです 以前,某掲示板とかでも書き込んだことなのですが,またまた,書いてみます.講義や研究室では,学生相手に,結構,話していたりはします. 以下の英語は,日本語では「議論」と訳されるのですが,それぞれ意味が異なります. ――――― discussion: 議論と言うと大げさですが,平たく言うと話し合いのことです.この意見交換の目的は,「相手の意見を負かすこと」でも「自分の意見を通すこと」でもなく,よりよい考えはなんであるかをお互

          全国高専大会について

          「高専」といえばロボコンが有名ですが,バレーボールにも高専カテゴリが存在します.垣花実樹さんが企画した「バレーボールのアドベントカレンダー」で機会を与えていただいたので,高専バレーのお話を書こうと思います. 第56回全国高専体育大会バレーボール競技2021年12月11日(土),12日(日)に鶴岡高専(山形県の日本海側)が主管で全国高専大会バレーボール競技が行われました.もともとは9月初めに開催する予定でしたが,新型コロナ感染予防の関係で延期になり,この日程での開催になりまし

          全国高専大会について

          【体罰撲滅???の話】

          ※2019年11月28日のFBに書いたものの転載です. あくまで,個人的な見解ではありますが,これでしか良い方向に物事が進まないと考えています.少し長くなりますがお付き合いを... まず,言っておきたいのは,「体罰を無くす」ことが目的ではないですよね??? 選手,子供の「安全確保」を最優先にするお話だと思うんです.極端なことを言えば,体罰なんてど~~~でもいいです.まあ,結果として「体罰を無くすことができる」には繋がっていくとは思います(^^) この話,解決する努力し

          【体罰撲滅???の話】

          discipline(規律)について

          ※FBでの書き込み(2012年11月25日)をそのまま転載してます. ーーーー Jリーグが発足した当時,discipline(規律)という言葉が流行りました(たぶん広島のバクスター監督が口癖のように使うところから流行りだしたのかな?).サッカーはチームで戦うスポーツで,規律を守る,戦術を守るのが重要だという感じでしょうか. バレーを競技としてちゃんと見るようになって率直に思ったことは,「やたらと約束事の多いスポーツやなーーー」ということです.ルール上の約束事は,まあ,あんな

          discipline(規律)について

          「最高到達点測定器具」の自作

          ※2021年6月24日更新 最初に一言だけ. 「これ,バレーボーラーなら作るべきです!」 「これ,バレーボーラーなら使うべきです!」 っと思います.もちろん,個人の評価ですが(-_-;) こいつをセッティングしただけでテンション上がってくるので,気持ちよ~くジャンプできるようですね(笑) 以下本文です. ーーーーーー ※ここで紹介する器具は,380㎝ まで対応します.まあ,世界記録が 384㎝ くらいのようなので十分だと思われます.低い側はいくらでも低く設定できます.

          「最高到達点測定器具」の自作

          【「スパイクで放たれたボールは、床でどう跳ねかえるのか?】のコメント抜粋

          元記事: https://www.facebook.com/notes/4500402113368444/ のコメント抜粋 <布村 忠弘> ストレートスパイクがサイドライン付近に落ちた場合、最も潰れた瞬間にラインにかかる可能性があるので、「最も潰れた瞬間」が捉えられなければならないですが、それも基本的に「得られないもの」なんですね。 静止画見て文句言うのはやめようと思います。 <三村 泰成> ジャストの瞬間を得るには、奇跡的な偶然が必要だと思います。静止画だけでは判断は難

          【「スパイクで放たれたボールは、床でどう跳ねかえるのか?】のコメント抜粋

          Joustパターンの事例

          ※2021年12月20日(月) 更新 vleague.tv のアーカイブは,現在,削除されているようです. 4月30日まで,バレーボール学会の一般公演で公開されていたポスターです. 三村泰成, ネット際での押し合いのメカニズムについての検討, 日本バレーボール学会第26回大会,演題番号6(2021.3.21~2021.4.30) Joustの事例を以下に示します.図は上記のポスターから抜粋しました. ーー パターン1 ーー 2020年12月5日 V1男子・ジェイテク

          Joustパターンの事例

          放物線と直線に囲まれた領域の重心(図心)の計算

          放物線: y=2-x^2 直線: y=x で囲まれた領域の重心(図心)を考えてみます. 3次元CADで部品を作るとソフトウェアが計算してくれます(笑) では,これを積分計算を使って計算する過程を下記に書いてみます. 上記のように定義式から積分すれば求められますが,面倒くさい(-_-;) もうちょっと,スマートに積分計算する方法があれば,教えてほしい...(-_-;) 以上です.

          放物線と直線に囲まれた領域の重心(図心)の計算

          「忖度」について,ボールゲームで説明してみた.

          最近,どうも「忖度」というもので揉めることが多いのですが,じゃあ,日本から「忖度」を無くした方がいいのかというとそれも違う気もしますし...ということで,ここでは,忖度を有効活用できないかどうかを考えてみようと思います. 要約: ・「忖度」って言葉のイメージが悪くなったのは,ここ最近のようである. ・「忖度」は,機能することもあるし,機能しないこともある. ・日本では,機能するしないに関係なく「忖度」が発生しがちのようである. ・「忖度」→「信用,信頼」と読み替えても,似た

          「忖度」について,ボールゲームで説明してみた.

          「掛け算の順番問題」と「ゲームモデル,ゲーム戦術」の関係

          「バレーボール1 Advent Calendar 2020」という企画で今年も記事を書きます. 12/25 の最終日が担当ということもあり,アドベントカレンダーの最初の記事(12/1)と関連したお話をしようと思います. 掛け算の順番問題 ちまたでは,算数で「掛け算の順番を強要する」という問題があるようです.下記から引用しますと... 「6人に4個ずつミカンを配ると、ミカンは何個必要ですか?」を6×4=24で24個と答えると、間違いだと言われるのだ。 小学校では、かけ算は

          「掛け算の順番問題」と「ゲームモデル,ゲーム戦術」の関係

          「ボールの勢いを殺すメカニズム」について.

          ※2022年2月15日 編集 サッカーのトラップ この記事を書くきっかけは,下記の動画を見たからです. 川崎フロンターレの練習風景: 皆さん,結構なボールスピードがあるのにトラップがめちゃめちゃ上手い.ピタっとその場に止まります.このトラップ,「能動的に意識して引く動作」では,ボールの勢いを殺すことはできない...っというのがわかりやすい動画だと考えてます. 下記は,小野選手の変態トラップ: 同じく小野選手.冒頭のところで,高く上げてピタッ! 足を引くというより

          「ボールの勢いを殺すメカニズム」について.