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【心理学】禁固刑の囚人が労働を望む理由

こんにちは!
メンタルブロック解除人の大和です。

今回のテーマは、

「人間はやるべきことが無くなったら、
廃人になってしまうのか」


についてです。


よく、世間では


「人はやるべき仕事が無くなると
廃人になってしまう」


と言う神話があります。

恐らくこの言葉の裏には、
「寝たきりの引きこもり」のような
ネガティブなイメージがまとわり付いて
いるんじゃないかと思いますが、
心理学的な観点から見ますと、これは
非合理な観念では無いかと思われます。

と言いますのは、例えば
こんなお話があります。

刑務所に入っている囚人には、
大きく分けて禁固刑と懲役刑の者の
二種類の人がいます。


で、何年間もの禁固刑を
言い渡されている者の場合、
懲役では無い訳ですから、別に無理して
働く必要も無い訳です。

しかしながら、実際には禁固刑の人も、
懲役刑の囚人と同じように、何等かの作業に
従事したりすることが多いらしいです。

働かなくてもいいのにわざわざ
自分から働き出すのは何故かと言いますと、
暇に耐えるのが余りに辛いので、
自ら刑務官に申し出て、作業を
手伝うことを希望するのだそうです。

勿論、義務ではないですから、作業を
辞めたくなれば、また辞めたい旨を
申し出ればいい訳ですが、黙々と
作業に没頭している間は、
時間の経つのも忘れられますし、
精神的に楽らしいんですね。


なので、ちょっとやるべきことが
見つからなくて、働かなくなったと
しても、

「このままだと廃人になってしまうんじゃないか?」


と言う恐れは実は杞憂で、
人はそもそも暇に耐え得ないように
できていますので、何かしらその日その時間に
やるべきことを自然に自分で見出して、
タスクを作ってしまうもの何ですね。

唯そのやるべきことが、必ずしも
世間体のいいものとは限りませんが(笑)

ちなみにこの、人間が本来的に日々の時間を
何に潰そうかと意識してしまうことを、
心理学的には「時間の構造化」と言います。

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