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【毎日更新 74日目】GTO戦略を考える

こんばんは ティーです。

昨日に引き続き、今日もポーカーのお話をします。

いや、ポーカー自体のお話はしませんが、
GTO戦略についてもう少し深く掘り下げていきます。


それで、まずはじめに補足しておきたいのが、
GTO戦略は勝つ為の戦略ではないということです。


GTO戦略は負けない為の戦略です。
もっと専門的にいうと、エクスプロイットされない為の、
戦略です。

エクスプロイットとは、搾取という意味です。
昨日のじゃんけんの例で言えば、
パーをたくさん出す相手に、チョキを
多く出す戦略を取られることをいいます。


GTO戦略を使えば、エクスプロイットされなくなります。
それが何を意味するかというと、安定です。

大きく勝つことはありません。
しかし、大きく負けることもありません。
これがここでいう安定です。

相手に関係なく一定の結果を得ることができるのです。


さて、少し分かりにくいと思うので、
昨日と同様、じゃんけんを例に取ってお話したいと思います。


では、パーを7割、3割をグーを出すというAさんがいたとします。
そして、GTO戦略を取るBさんがいます。

この二人が、じゃんけん60回対戦しました。
※ここではあいこは引き分けとします。

さて、GTO戦略ではグー、チョキ、パーを均等に出します。
ここでは、20回ずつですね。

ここで、両極端を例に勝ち幅を見ることにします。

①Aさんにすべて都合がよかった場合
これはどういうことかというと、
Bさんがグーを出す20回のタイミングで、
全てAさんがパーを出したということです。

それで、残りの18回のグーも
見事にチョキに刺さりました。

そして、のおり22回のパーは、
Bさんのパー20回、チョキ2回と当たることになります。

これで、Aさんは38回勝てることになります。
残りの20回引き分け。2回負けとなります。
38勝2敗20引き分け


②Aさんにすべて都合が悪かった場合
①とは逆のパターンですね。
つまり、パーを出したとき、全てBさんの
チョキとバッティング(20回)。
さらに、残りの18回のグーも全てBさんの
パーと当たった場合です。

当然①とは真逆の結果となります。

2回勝ちの38回負け。20引き分け。
2勝38敗20引き分け。


つまり、GTO戦略における勝ち幅は、
39>X>1
の範囲となるわけですね。

ちなみにですが、GTOを使わない場合の幅は、
61>X>=0
の範囲ですね。


負け幅で考えても同様となります。
というか負けで考えた方がよりメリットを理解しやすい
かも知れないですね。
つまり、通常全敗する可能性があるものが、
最大でも38敗までに抑えることができるわけです。


しかも、今回はわかりやすくする為に、
かなり極端な例を出しているので、
現実的にはさらに縮まる可能性が高いです。
(というか縮まります。)


大きく勝つかともないが、
大きく負けることもない・・・


それが、GTO戦略なわけです。

そして、このGTO戦略が、
テキサスホールデムポーカーでは、
かなり重要とされています。


というのも、ポーカーのトーナメントでは、
チップを増やすことよりも、
いかにチップを減らさないかという
リスクヘッジの方が重要だからです。


ポーカーは最後の1人にならなくても、
賞金がもらえるゲームです。

トーナメントにもよりますが、
上位10~20%でも賞金が出たりします。

つまり、残り続けることができれば、
それだけで、賞金がもらえます。
(インマネと呼ばれたりします。)

そのために重要なのが、
いかに残り続けるかということなんですね。



今日は以上となります。


それではまた明日!

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