「うぅ～、苦しい...…」

車の後部座席で横になり苦しむ少年。車を運転する父親と助手席に座る母親は、少年を気にすることなく会話をしている。普段は眠りを誘う心地よい振動も、今の少年にとっては吐き気を促す恐ろしいものとなっていた。

「うぅ～」

苦しみに耐えながら、なおも唸る少年の声を聞いて振り返った母親が、呆れた顔を浮かべながらこう言った。

「あんたも毎回懲りないわね。」

この少年は、小学生時代の私です。我が家では、たまの外食の時にはよくファミレスに連れていってもらいました。そして、ファミレスに行くと必ず注文したのがチョコブラウニーサンデー。

きっかけは覚えていませんが、ファミレスのデザートを何にするか聞かれたら、チョコブラウニーサンデー一択でした。食事をして結構お腹が膨れていても必ず注文し、帰りの車の中で毎回苦しむという….…

残念ながら、私には甘いものは別腹理論は当てはまらなかったようです。