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良い医者とは?我が子の病院選び

1歳8ヶ月の息子は、皮膚が弱いことでずっと悩んできた。
また保育園に通っているからか、体調も良く崩す。

移住先の出産だったので、慣れない土地での病院探し。
母は子の為ならどこから湧いてくるのか、コミュ力を発揮出来るもので、ご近所や、地元のLINEオープンチャット(ママさんの情報交換の場)や、自分の通う美容院、ワクチン説明会でお隣だった方などに、「良い病院はないか?」聞きまくったのだ。

みんな口を揃えて言う「あの病院は、先生が優しくて、薬も色々出してくれる、web予約が出来て、施設もキレイ。この辺の人は皆そこに行くわよ」

ふむふむ、そこにしよう!
生後すぐからそこに通い始め、確かに口コミ通りの良い病院だった。
体調が崩れると色んな種類の薬が処方させる。
発疹には直ぐ、ステロイドが入った塗り薬を頂き、たちまち状態が良くなった。
と、思ったら、また別の場所に発疹が。
ぬりぬり。良くなった。あら、元の発疹が再発してる。ぬりぬりぬりぬり、、、あれ?おかしいな。
何ヶ月経っても、たいして変わらず。こんなものなんかな?とも思っていた。

ある時、いつもの病院が激混みでweb予約が取れず、仕方なく近所の違う病院へ行ってみた。
口コミでは「一言多いおじいちゃんで、クセが強い。」みたいなことが書かれていて、低評価だった。
しかし実際行ってみると、息子の表情を良く見て、肌を触って診てくれた。
おじいちゃん先生曰く「子どもに薬は基本要らないよ、本当に辛い時だけ、楽になるように。でも根本治癒じゃない。意味があって熱も鼻水も痒みも出てるから。よく観察すること。」
この言葉がすごくしっくりきた。
良いお医者さんって何だろう?と考えるように。

それから時は経ち、発疹の具合は一向に良くならず、むしろ悪化してきた。
根本治療をしたい!と東洋医学の先生を訪ねることにした。
丘の上にある無垢材を使った診療所。植物で囲まれていて穏やかな気分になる。
ここもなかなかクセ強めのおばあちゃん先生だった。
問診票には、普段使っている調味料や日用品、生活習慣や性格を書く欄まであった。
それを元に、問診。PCは無い。顔を見て、身体を触り、たくさん質問する。
症状以外にも、子育ての話もしてくれて、とても心が軽くなった。

毎回、宿題のように息子の食べたもの(使った調味料から穀類、野菜類などの内訳も書く)や日々の様子を書く紙が出される。
不調には必ず原因がある。
毎日書くのは非常に面倒だが、傾向が見えて、分析出来る。
健康の土台はやはり食。その上に生活習慣(運動、睡眠)、そして何を吸収するか(口から、皮膚から、鼻から)。

おばあちゃん先生曰く「一番大事なのは、ギューッと抱きしめること」
その日から、ステロイドを使わない塗り薬と、漢方で改善に向かっている。

良い病院の基準は人によるが、違和感を感じたら変えてみる、行動してみるのも良いかもしれない。
そして一番良い医者であるべきなのは、母かもしれない。

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