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オレンジカフェ

みかんでもレモンでも、柚子でもスダチでもなくて、オレンジカフェ。
カフェはカフェでも喫茶店でなくて、オレンジカフェは認知症の方も含めて誰もが参加できるサロンみたいなもの。

知ってて当然?

あ~、いったい何百回言っただろう。。。っていうくらいオレンジ(認知症)カフェの説明をした。

だいたいネーミングがセンスない。
「オレンジプラン」ってのを知ってる前提で名前つけてる。
「カフェ」ってのを居場所やサロンって解ってるはず、で名前つけてる。
行政の「知ってて当たり前。わかってるつもり。」のネーミング。
大失敗やと思う。

気遣ってるのはわかります。
でも、伝える方と受け取る側には大きな不協和音があることに気づいて。

知りたい!気持ち

認知症グループホームにも新卒の社員が入社してきた。
介護も認知症のことも初めて。

「オレンジカフェって聞いたことある?」
「なんですか?それ。」
「カフェはカフェでもスタバみたいにコーヒーとか飲むところじゃなくて、認知症の人も含めて誰もが集える場所。
居場所とかサードプレイスとか聞いたことない?」
「カフェじゃないんですか。」
「そう、ほっとできる場所のことをカフェって呼んでるの。」
「あ、概念なんですね。」

あ、解ってくれた!!

先輩方にも伝わりやすいように、って再三話してきたけど
「私の方が介護経験、長いから」と、聞く耳ないみたい。
だから「ここでやってるから、一度行ってみてください」と伝える。
体験してもらった方が早い。
ま、実際に行く人ほぼ無いけど、ね。

「知りたい」って気持ちが大事。

どんなとこ?

オレンジカフェには色んなスタイルがある。
地域の有志で開催するボランティア活動から、自治体の委託事業で介護事業所や銀行などが実施するもの。
また、スタバの「Dカフェ」のように飲食店が開催するものもある。

内容はカフェによって違う。
コーヒーを飲んでおしゃべりする「ふれあい喫茶」のようなもの。
体操や演奏などのレクリエーションを取り入れたもの。
専門医の講演や相談コーナーを設けているものなど。
多くは飲み物や焼き菓子などがついている。

開催頻度は月に1回か2回の場所が多い。
費用は無料から500円くらいまでのところが多いかな。
2時間くらいの開催で、出入り自由。
中には車で送迎をしてくれるところも。

近くにあるし、新卒職員と入居している1人の3人で行ってきた。
久しぶりの外出とカフェで飲むコーヒー。
「幸せやわぁ」

先輩方も行ってみたらいいのに。