足の爪切り

ネイリストの資格を取得して、認知症グループホームに就職。
でも足の爪切りをした経験は、1年半で2回だけ。

手の爪の手入れは1カ月に1回くらいはできる施設もある。
でも足の爪切りって、なかなかできない。

足の爪は伸びるのがゆっくり

手の爪は1カ月で3ミリほど伸びる。
でも足の爪は1カ月に1~2ミリ程度。
10カ月から1年で爪が生え変わって、親指から小指に向かって成長速度が遅くなる。

そうネイリスト講座で教えてもらいました。
ほんとに、そう。
高齢者だし成長速度も更にゆるやか。

なんらかの不具合がある

一つは、だいたいの人が白癬(はくせん)といって、爪や皮膚にできる水虫の症状がある。
薬を塗っている人もいるし、塗ってなくても、その症状がある。
だから、足の爪のケアはする機会が少ない。

一つは、施設で介護職員が足の爪を切る習慣にないこと。
だから道具がそろってない。
爪切りは置いているけど、爪切りニッパーがない。
道具があっても使い方を知らなかったりして、なかなか使わない。
フットバスは足浴用にあったとしても、フットレストがある施設は少数派。

最初に働いた施設で行事用に購入したネイルケアセット。
異動のとき、「あっても使えないから持っていって」と、長年介護をしている職員から言われるくらい。
で、今もその道具を施設に持参してるんだけど、ね。

結局、訪問看護の日に

医療連携をとっている認知症グループホームでは、月に2回の往診と週1回の訪問看護の日がある。
もともと介護職員が爪切りをすることに対して消極的な施設。
看護師さんに、と思ってる。

だから、看護師さんから「切ってあげてください。」と言われる職員も。
ごもっとも。
一応ネイリストなので「爪切っていいの?」と介護職員に相談されることも。
「誰でもできるで。
ただ、爪や周りの皮膚に異常があるとき、
糖尿病とかで専門的な管理が必要な時はできひん。
」と。
そう話しながらネイリスト講座を受講していた時のテキスト開いてみる。
爪や皮膚の病気の写真。
ネイルケアができる時、できない時などのメモつきで伝える。

でも爪切りは1人のケアに必ず1人の職員が必要。
暴れてしまう人だと、2人の職員がかかりっきりになってしまうし。
訪問看護の日だと、職員2人に看護師。
入居している人をケアする人数が1人増える。

で、訪問看護の日に足の爪切りをお願いする。
看護師さん、ごめんね、そしていつもありがとう!

#未来のためにできること