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ZINEの作り方【素人が試行錯誤しながら作った方法をまとめました】

まったくの素人だったわたしが、ZINEを完成させた経験を活かして、自己流のZineの作り方を紹介しようと思います。
本当に試行錯誤しながら、完成までに半年かかりました!
これから作成する方のヒントになればと思い、つまずいたポイントを思い出しながらまとめます。

1. まず、ZINEって何?

2023年11月に参加したときの文学フリマのZINE見本

ZINEとは、自分で作る小冊子のことです。究極的には、A4のコピー用紙に印刷して、ホッチキスでとめるだけでもZINEになります。
作成者が、自由に創造できるのがZINE制作の魅力です。
いわば、自分の中にあるクリエイティブを何でもアリの表現方法で現物化できるのが、ZINE制作だと言えます。

2.ZINEのスタイル

A4の紙1枚から書籍ふうのものまで、様々なスタイルがあるZINE

↑こちらの写真は、私が集めたZINEたちです。
無料から有料(1500円)くらいまでたくさんありますが、スタイルが自由なところがZINEの魅力です。
自分のアイデア次第で、どんな形にも表現できるので、いろんな可能性が広がります。

アイデアの段階で、無料にするか有料にするかを考えておくと良いと思います。
無料で作るほうが、発想の自由度は広がりそうです。
私はまだ無料で作成したことがないので、次回は自由に作ってみようと思ってます。

3.ZINEのテーマの選び方

映画に詳しくなくても語り合っていこう!がZINEのテーマ

ZINEを作るときには、まずテーマを決めます。
私が作成した『映画と7人の女たち』のテーマは、映画に詳しくなくても語り合っていこう!です。
うんちくや知識だけではなく、映画と7人の女性たちの人生がリンクした瞬間のレビュー集を集めました。

ひとつのテーマに絞り、明確なコンセプトを決めると、読者に刺さるZINEが作成できると思います。
はじめは自分の好きなモノをテーマにして、完成することを目指します。
途中で挫折しがちなので、モチベーションを保つためには、ZINEを作成する時間を「楽しい!」と感じるひとときにしていきましょう。

4. ZINEの素材集め

自作のイラスト

テーマが決まったら、使用する素材を集めます。素材の集め方は主に以下の方法があります。

・自分でイラストを描く。写真を撮影する。文章を書く。(オリジナル作品)
・無料素材を使用する。
・発注してプロに作成してもらう
私の場合は、自分で文章をイラストを描きました。さらに、レビュー集なので、書き手を募集しました。
当時のTwitterで、「映画レビュー集をつくりたいのですが、興味のある人いますか?」
と何気なく投稿したところ、約10名くらいの方から「やりたい!」と返事がありました。
その中で、実際にレビューを書いてくれた人に原稿料をお支払いして、掲載することにしました。

困ったのが、イラストです。今回は、ZINEを有料で販売するので、無料素材だったとしても、使用してOKなのか判断が難しかったです。
ZINEを有料で販売する場合は、無料素材でも使用許可を取る必要がある場合があるので、必ず確認してから使用してください。
※この確認が難しくて、自分でイラストを描くことにしました。

5. ZINEの表紙デザイン

映画と7人の女たち表紙(完成版)

ZINEを作る過程で、苦労したのが表紙デザインです。
表紙を作るのが本当に大変でした。
当然ですが、白紙の紙に向き合い、そこからデザインや色をどうやって決めればいいのか…….。
とりあえず、自分描いたイラストを入れておこうと思ったくらいのアイデアしか出ず途方にくれました。
600円で販売しようと考えていたので、あまりにもショボい表紙だと売れないだろうなと考え、プロの力を借りることにしました。
MENTAというサービスで、知り合いのデザイナーさんにアドバイスをもらいました。

元の表紙


表紙の色はブルーだったのですが、額縁の色にあった色彩にしたほうがいいと言われてえんじ色にしました。
この色、とても気に入っています。

6.ZINEのレイアウト

レイアウトが難しい…….

表紙デザインにと共に、ZINEを作る過程で一番苦労したのが、レイアウトです。
今まで、まったくレイアウトなどやったことがなく、Adobeを使ったこともありませんでした。

レイアウトは、Illustratorか、InDesignを使用して作成するのが一般的です。
でもCanvaやWordを使用して作るツワモノもいるらしいです。

CanvaとWordなら使用した経験も豊富だから、こっちでやってみようと考えましたが、実際にやってみると、まず無理でした!
そこで、YouTube動画を検索してInDesignの動画を発見しました。

途中までなんとか進めたところで、ピタッとやり方がわからなくなっていまし、これもMENTAで先生を募集してマッチングした方に、InDesignの使い方の疑問点を質問しまくりました。
先生は、「Adobeを使ったことがないのに、いきなりInDesignを使用する人は、初めてです」と驚いていましたが、とても親切に教えてくれたので、なんとかデータを作成することができました。

6. ZINEの製本方法

InDesignでレイアウトしてPDFで入稿しました

製本方法は、いろいろあるんですよね。
それこそ、手書きで描いて自分で製本するような1点物の作り方も面白いです。
自宅のプリンターでも作れますが、冊数が多い場合は、インク代のことを考えると、印刷会社にお願いするほうが安く上がります。

印刷会社は、ネット印刷から町の印刷会社まで、たくさんあります。
わたしも、どこに頼んでいいのやらと悩み、ZINE作りの先輩に聞いたりもしましたが、なかなか良い会社に出会えず困りました。
期限も近づいてきて、結局ネット印刷(プリントパック)に頼むことにしました。
結果的にネット印刷でも自分の望む作品は、つくることは可能です。しかも、プリントパックさんのご担当者さまは、とても親切でした。

ただ、紙の質や色については、実際に印刷した現物をみてみないと、イメージ通りかどうか分からないので、お試し印刷を2回試しました。たしか500円位でできたと思います。

印刷会社選びは、悩めるポイントなのです。
最近気づいたのですが、自分が手に入れたZINEの奥付に印刷会社が明記してある場合が多いので、デザインが素敵だと感じたZINEは奥付をチェックして、印刷会社名をメモっておくと良いと思います。

7.ZINEをどこで販売するのか

神保町Passageデカルト通り13番地「峯丸ともかの本棚」

どこで販売するか、または無料のZINEを置いてもらう場所を確保するのが問題なんですよね。
わたしは下記の方法を取っています。

1️⃣神保町のPassage(共同書店)で販売

神保町Passageの店舗「峯丸ともかの本棚」デカルト通り13番地で販売してます。神保町にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
オンラインショップもあります。

2️⃣オンラインショップで販売(minne)

minneで販売しています。星影舎(せいえいしゃ)というお店をつくりました。こちらは、送料180円でご購入できますが、住所を記載していただく必要があります。

https://minne.com/@minemaru3

3️⃣文学フリマで販売

​文学フリマ東京で販売しています。
今回の店舗名は、「映画と海外ドラマと女性たち」です。
次回は、2024年5月19日(日)開催です。今回から、入場料が1000円かかります。
チケットの購入方法はこちらです→https://bunfree.net/event/tokyo38/tokyo38_admission/

もし、自分の店に置いてもいいよ!
という方がいらっしゃったら、お気軽にお声がけください!

たくさんの方に読んでいただきたいです。
以上、自分流のZINEの作り方講座でした。

#2024年4月毎日投稿


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