見出し画像

朝活古典:菜根譚

「言ったことが違うじゃないか!」
「なんで自分は辛い思いをしなくちゃならないんだ・・・」
という悩みは、昔の人も持っていたようです。

なので、どうやら生きている内は、ほぼ確実に出会ってしまうできごとなのでしょう。

「人の心の変化・人生の険しさ」を以下、人生の課題と定義します。

僕も経験したことがあります。

上司に「Aをやって」と言われ、やる直前で「やっぱBにして」と言われ、やっていたら周りに「なんでCじゃないの?」と言われる、理不尽な経験。

転職に6ヶ月かかった、辛い時期。
自分のことをよく知らない相手に不合格をもらい続けるのは、インパクトがあります。

では、人生の課題を、どのように対応していけばいいのか。

菜根譚では、こう書いています。

通りにくい道は、先に相手に譲りなさい。
通りやすい道でも、3割は相手に譲りなさい。

菜根譚

この言葉を、上の人生の課題と絡めて、僕なりに解釈してみました。

ころころ考えが変わるような相手からは、逃げる・避ける。
辛い時期は、困難が去るのを待つ。

話しやすい相手でも、3割は相手に合わせる。
自分の調子が良いときこそ、3割は相手を気遣う目を持つ。

課題に対して、100%で向き合うべきという人はいます。

しかし、生きていく上では、しなやかに流れるという手段があって良いのではないでしょうか。

人生の課題は出会ってしまうもの。

だとしたら、避けられる場面は避けて、調子が良くても、相手に迷惑をかけない。

この気配りが、楽に人生を生きる術の1つだと思います。


コラム
前職の研修でこう言われました。
「自分にとって嫌なお客様の対応ができてこそ、社会人であり、大人だ。」
間違ってはないと思います。
実際、揚げ足取りの人はかなりいらっしゃいました。
しかし、人からのストレスで傷ついた心のケアについては、研修で触れられませんでした。
上司に理不尽な相手から受けた傷のケアについて聞いても、言語化されていたいのか、酒かタバコかパチンコうつかみたいな、参考にならない話ばかり。
でも、心のケア・攻撃の流し方って、今まで誰にも教わりませんでした。
学校でも、親しい人からも。
つまり、ケアする・流す考え方って、意外と世の中に浸透していないのかな?と思ったりします。
となると、正面から受けたストレスをどうしたらいいか分からず、突然ポッキリと生きるのが無理になる人はいて当然でしょう。
理不尽や不条理への対処方法・ケアに関わる本は沢山出版されているので、1人でも多くの人が、人生の課題へのヒントを知ってほしいと願っています。

この記事が参加している募集

スキしてみて

古典がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?