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[GBA:29] 新約聖剣伝説と私。

聖剣伝説と言えば、旧スクウェア看板タイトルの1つだ。
特に「聖剣伝説3」は小学生の頃にめちゃくちゃ流行っていた。
しかし、シリーズは徐々に影を潜めていった印象がある。

今回は「新約聖剣伝説」の感想を綴る。
クリアして少し時間経つが、正直良かったのか悪かったのか判断に迷っている。

新約聖剣伝説とは

2003年8月29日発売。
シリーズ第1作「聖剣伝説〜ファイナルファンタジー外伝〜」のリメイクである。
ちなみにリメイク作は複数存在しており、この記事では以下のように呼称する。

「聖剣伝説〜ファイナルファンタジー外伝〜」→「原作」
「新約聖剣伝説」→「新約」
「聖剣伝説〜ファイナルファンタジー外伝〜」3Dリメイク→「App版」

プレイ前に少しリサーチしたところ、「新約」は否定的な意見が多かった。
「原作」からの大幅なアレンジが不評なようだ。
対して「App版」は原作にかなり忠実な作りらしく、好意的な意見が散見された。

他も知っておいた方が「新約」がよくわかるかもしれない。
そう感じた私は「App版」と「新約」を続けてプレイした。

いやいや、これ元は同じゲームなのか?
「新約」とはよく言ったものである。

リメイクとは何か。

旧作のリメイク。
それは品質を現代基準にアップデートする行為だと考える。

手を加える要素は色々あるが、大別すると
1. グラフィック&BGM
2. システム
3. シナリオ
の3点だろう。

「グラフィック&BGM」「システム」は好意的に受け止められるケースが多い。
見た目や利便性の強化はリメイクの大きなモチベーションだろう。
「新約」においても芸術的なドット絵やリングコマンドの実装など、「原作」よりも以降の「聖剣伝説」シリーズらしさを感じられて良かった。(リングコマンドがイマイチ使いにくいという難点もあったが・・・)

「シナリオ」は賛否が分かれやすい。
ハード性能から表現しきれなかった物語や演出を追加する場合もあるだろう。
ただ、変えすぎて原作の良さが損なわれてしまう可能性もある。
「新約」はまさにその典型。
変えすぎて別物になってしまったケースだ。

気になったシナリオ改変ポイント

では「新約」で特に気になった改変ポイントを紹介する。

ウィリー生存&マナの一族設定追加

ウィリーは物語冒頭に死亡する主人公の友人だ。
彼の死が主人公の旅の始まりと言ってもいい。

しかし「新約」では普通に生存する。
その上、実は「マナの一族」という設定が謎に追加されている。

「マナの一族」には命と引き換えに「マナの樹」となり世界を守る力がある。
「原作」ではヒロインが「マナの樹」になることで世界が救われるのだが、これはヒロインが最後の「マナの一族」だからこそ成り立つ結末だ。
他に「マナの一族」がいたら自己犠牲の感動が薄れてしまう。

ちなみに生存したウィリーが活躍する場面はない。

マーシーが飛べる

マーシーは終盤のダンジョンで仲間になるロボットだ。
崩れゆくダンジョンから主人公を放り投げて脱出させてくれるのだが、マーシー自身はジャンプ機能を持たないため自力脱出ができず、崩れゆくダンジョンと共に消える。
感情などないはずのロボットの自己犠牲、「原作」屈指の泣ける場面だ。

が、「新約」のマーシーは飛べる。
軽快に飛び回るマーシーを見て、流石に笑ってしまった。
ちなみに別の理由でマーシーとはお別れするのだが、「原作」の泣ける要素には程遠かった。

新約聖剣伝説を終えて

思いつくままに綴った結果、否定的な感じになってしまった。
繰り返しになるが、グラフィックやシステム面は「原作」よりも「聖剣伝説」シリーズ感があって良い。

ただ、どうしても粗のあるシナリオが足を引っ張っている印象は否めない。
ウィリーの後付け設定など、リメイク以前にシナリオとして矛盾している。
シナリオさえ整合性が取れていたら、評価はもっと高かったんじゃないかな。

さぁ、次のゲームへ行こう。

余談

最近遊んだゲームタイトルにリメイク作品として完璧と感じたタイトルがある。
「LIVE A LIVE」だ。(おじゲーマーにとって2023年4月は最近)
長くなるので割愛するが、原作ファンは絶対にプレイすべきだ。
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