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[GBA:26] ロックマンゼロ3と私。

「ロックマンX」が好きだ。なんなら本家より好きだ。
そんな私にとって「ロックマンゼロ」は当然のごとく大好きな作品である。
今回は個人的シリーズ最高傑作である「ロックマンゼロ3」を久々に遊んだので感想を綴る。

なお、今回は「ロックマンゼロ3」のネタバレを含んでいる。
20年前のタイトルではあるのだが、一応ご注意ください。

※以降、記事内ではタイトルから「ロックマン」を省略する。

ロックマンゼロ3とは

「X」シリーズの未来を描いた正統続編「ゼロ」シリーズの第3作。
2004年4月23日発売。

「X」シリーズを踏襲した高速アクションと、ハードな世界観が魅力だ。
アクションの手触りは極めて良好。
SFC時代の「X」を想起させるキレのあるアクションがとても気持ちいい。
初見では衝撃的だったキャラクターデザイン変更もあっという間に慣れた。
むしろ、どこか切なさ漂う雰囲気は「X」シリーズのキャラクターデザインでは出せなかっただろう。英断と言わざるを得ない。

そして前文にも書いた通り、私は「ゼロ3」を最高傑作として推している。
その理由は2つ。
「遊びやすく改定されたシステム」と「驚愕のシナリオ」だ。

遊びやすく改定されたシステム

「ゼロ1」ではミッションクリア型のゲーム進行が採用されていた。
それはそれで新鮮ではあったが、違和感を覚えていた事も否めない。

しかし「ゼロ3」ではミッションこそ言い渡されるものの、実際にやることはステージを駆け抜けて奥に待つボスを撃破するというシンプルな形に回帰した。
「ゼロ」シリーズらしさが薄れたとも言えるが、個人的には慣れ親しんだ「いつものロックマン」に近く、遊びやすさが増した印象である。

また、サイバーエルフ周りも改善点として挙げたいポイントだ。
サイバーエルフを使用した後の「役目を終えた」という表現に後味の悪さを感じていたため、使い捨てではないサテライトタイプの登場に歓喜した。

驚愕のシナリオ

「ゼロ3」はシナリオ展開が秀逸で、前2作品をも伏線として利用した大掛かりな仕掛けが最後の最後に明かされる。これが熱い。

なんとゼロは「X」シリーズのゼロ本人ではなく、コピーだったのだ。
そしてオリジナルのゼロがラスボスとして立ちはだかるのである。
厳密に言うと体はコピーでも心は本物なのだが、それでも当時は衝撃だった。
キャラクターデザインが異なるのは世界観の違いによるもので、ゼロ自身は本人なのだと前2作で刷り込まれていたからだ。とんでもないドンデン返しだったと思う。

ロックマンゼロ3を終えて

「ロックマンX5」以降、2Dロックマンは不遇な時代へと突入していく。
本家は途絶え、「X」は出る度に賛否両論(しかも否多め)。
そんな中で「ゼロ」は2Dロックマンを支え続けた功労者だった。
(その横で「エグゼ」が一時代を築いてはいたが)

当時の私は大学生。
「ドンソク」「テツクズ」呼ばわりされながらも、めげずにプレイしていた。
久々にプレイして、とても懐かしい気持ちになれた。
ありがとう、「ゼロ3」。やはり最高傑作は君だ。

さぁ、次のゲームへ行こう

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