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要注意!カフェインは骨に悪い

カフェインの害が指摘されて久しいですが、その一方で、代表的なカフェイン飲料であるコーヒーの利点を強調する声もあいかわらずありますね。

でも、いろいろかんがみて、長所短所をさしひきすると、カフェインはやはり体に悪いです。健康に気をつけている人は、おそらくご存じでしょうが。

カフェインの害は、肌に悪いとか、睡眠の妨げになるとかいう程度にとどまりません。

意外と知られていないようですが、カフェインは骨に悪いです。

カフェインがなぜ骨に悪いのか

なぜカフェインが骨に悪影響を及ぼすかというと、カフェインにはカルシウム放出作用があるからです。

カフェインは、骨からカルシウムを遊離 (leach) させ、骨から放出されたカルシウムは尿にまじって排泄されます。この結果、骨が弱くなる、というわけです。

女性は男性に比べると骨量が少ないですし、更年期にはいると骨量が減少するので、特に要注意です。

骨粗鬆症の予防のためにも、コーヒーはすっぱりやめた方が無難です。
コーヒー好きな人には残念なニュースでしょうが。

一部のネット情報には、コーヒーなどのカフェイン飲料は利尿作用があるから骨に悪い、と書いたものもありますが、厳密にいうとその説明は正確ではありません。利尿作用が骨に悪いんだったら、水を飲んでも骨によくなさそうですが、そんなことはありません。

むしろ、水(ミネラル・ウォーターなど、味がついていないもの)は積極的に摂ったほうがいいです。

骨粗鬆症予防のために避けるべきもの

骨の健康のために避けたほうがよいものはカフェイン以外にもあります。

  • 砂糖: まぁ、言わずもがな、でしょう。

  • 塩: カフェインと同様に、骨からのカルシウム放出をうながします。

  • アルコール・たばこ: カルシウムの吸収を悪くします。

  • ストレス: アルコールやたばこ同様、カルシウムの吸収を妨げます。

多くの人が、これらは「体に悪い」と知っているのに(知っていてもなかなか断てない人も多いでしょうが)、コーヒーは、どういうわけか市民権を得ています。コーヒーショップとか増殖する一方ですし。

これにはビジネスが大きく関わっています。
コーヒー会社のマーケティングがなせる業でしょう。

医学研究論文の中でも、コーヒーに好意的な内容のものを読むと、コーヒー製造会社から研究助成金をうけているものがしばしばあります。

ましてや、テレビ番組でコーヒーの健康効果を説く特集には、まず百発百中で、コーヒー会社がスポンサーについています。

やれ「血糖値を下げる(かもしれない)」とか、「筋力増加に効果がある(かもしれない)」とか、テレビで言っていても、鵜呑みにしないようにしましょう。

たとえそんな効果がいくばくかあるとしても、骨が弱くなったら元も子もありません。

ま、テレビは見ないのが一番です。

というわけで、骨粗鬆症予防のために避けるべきものはテレビです。(なんでやねん)