真っ白さの中に足あとをつけたくなるような感じ


”雪国”と言われるところに引っ越して、初めての、冬。

元々、「雪がすごい」とこっちにくる前から、親戚や家族に散々言われていた。雪の真っ白な感じが好きで、寒さとキリッとした朝の冬の空気感が好きで、冬は春夏秋冬の中でも最も好きな季節。

たしかに寒いけど、冬だからこそできる楽しみもたくさんある。

雪がたくさん降るこの街に引っ越して気づいたことをいくつか。


融雪装置があるってこと。
融雪措置は、道路の中央にたくさん設置されてて、そこから水が出て雪を溶かしてくれるもの。初めて大雪が降ったときは、融雪装置から水が出ているのに感動した。噴水みたいにピュッと水が噴き出して雪を融かす。だけど遠慮がちで、普段は道路の一部のデザインとして気配をそっと消して。

最初は融雪装置から水が出ているからどうやって道路を横断すればいいのかわからなくて、あとたまに融雪装置の存在を忘れちゃってて、何回か足に水が直撃した。冷たさと慣れてなさに苦笑い、


それから、毎日が雪ってこと。毎日雪が降ってると、雪が降った時のワクワクさを忘れがち。目が雪に慣れてしまうんだな、きっと。だけど、雪があまり降ってないと今度は寂しさを感じてしまう。


あと、足が埋もれるくらいの雪の多さ。雪の量が多いので、靴で歩くと、ザク、ザクじゃなくてボスッ、ボスッてかんじ。それが面白くて、あえて何も汚されていない真っ白なところに足跡をつけたくなる。

白すぎて、段差があるのをわからなかったりして、「うわあ!」って埋れすぎるのもなんか楽しい。


人がいなかったりしたら、白い中に寝っ転がって、上から雪が降るのを見るのも面白い。

もちろん、雪に埋もれないようにはしてる。


今日も雪が降り積もってて、

真っ白な地面にたくさんの足あとをつけた。

RIN


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