2019トップ10プロスペクト:デトロイト・タイガース

1位:ケーシー・マイズ(RHP)
18年ドラフト全体1位指名。契約金の$7.5Mはボーナス・プール制導入後の最高金額だった。ベストピッチはプラス-プラス評価を得るスプリッター。最速97マイルのファストボールと80マイル半ばのスライダーもプラス。全ての球種をコマンド良く操るピッチングは既にメジャーレベル。

2位:マット・マニング(RHP)
16年ドラフト全体9位指名。アスリートの家系出身のサラブレッド。昨年は三振を増やし、今年は四球を減らすなど毎年大きな進歩。6フィート6(約198センチ)の長身を活かしたエクステンションから投げ込まれるファストボールは評価が高い。カーブはプラスのポテンシャルを示しており、チェンジアップも有効な球種に成り得る。

3位:アイザック・パレデス(SS)
17年7月にジャスティン・ウィルソンとアレックス・アビラを放出した見返りとしてシカゴ・カブスから移籍してきたメキシカン。三振の少ないコンタクトヒッターだが、一昨年は11HR、昨年は15HRを記録するだけのパワーは持っている。SSとしてはレンジが狭く、2Bコンバートが濃厚。

4位:フランクリン・ペレス(RHP)
17年8月にジャスティン・バーランダーをヒューストン・アストロズに放出した際の見返りの目玉。評価の高い4球種を問題なくストライクに投げ込むことが可能で、ローテーション半ば以上のスターターが将来像。2年連続で怪我に苦しめられており、昨年は僅か19.1IPに止まるなど耐久性には疑問符が付く。

5位:ダズ・キャメロン(OF)
15年ドラフト1巡目補完指名。ペレスと共に移籍してきた。元オールスター選手のマイク・キャメロンの息子。優れた守備力、パワフルなバッティング、プラスのスピード、三振の多さなど親子で共通する部分が多い。早いカウントから積極的に打っていくことで打撃面で進歩を見せた。

6位:ボー・バロウズ(RHP)
15年ドラフト1巡目指名。ベストピッチは最速97マイル、常時92-94マイルdえ投げ込まれるファストボール。ブレーキングボールはカーブとスライダーの両方を扱うが、前者の方が評価が高い。コマンドを磨く必要があるものの、チェンジアップは平均以上のポテンシャルを見せている。将来像はローテーション4番手のワークホース。

7位:クリスチャン・スチュアート(OF)
15年ドラフト1巡目指名。プラスのパワーが魅力のプロスペクトで、今年はメジャーで16試合に出場して3HR、OPS.831を記録している。ヒットツールは平凡でAVGは期待できないが、選球眼は優秀なためOBPはソリッド。守備走塁は平均以下なため、打撃で結果出し続ける必要がある。

8位:パーカー・メドウズ(OF)
18年ドラフト2巡目指名。タンパベイ・レイズでプレーするオースティンの弟。巧打タイプの兄とは違い、こちらはパワーが武器。現状は平均以下という評価のヒットツールをどれだけ改善できるかが今後の鍵となる。守備走塁は高い水準でまとまっており、CFもプレー可能。

9位:アレックス・ファエド(RHP)
17年ドラフト1巡目指名。大学で多くのイニングをなげており、負担を抑えるためにプロデビューは18年にずれ込んだが、腕の振りが鈍くなりスタッフが劣化、2Aでは60IPで15HRと火だるまになった。大きく評価を落として迎えた今年はK/9が7.5から10.2に大幅に改善されるなど復調傾向。

10位:ジェーク・ロジャース(C)
16年ドラフト3巡目指名。バーランダーのトレードでペレス、キャメロンと共に移籍。マイナー屈指の守備力を誇るプロスペクトで、レシービング、フレーミング、ブロッキング、投手をリードする能力、アームの強さなどCとして必要な物全てを備えている。一方の打撃は17HRを放つなどパワフルな反面AVG.217、K% 27.5%とコンタクト面に問題を呈している。


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