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【SEA】パドレスからアダム・フレイジャーを獲得【トレード補強】

■今オフ初の補強

 いよいよ来年から本格的な勝負期へと突入し、今オフの主役の一人と目されていたマリナーズですが、補強第1弾はジェリー・ディポートGMお得意のトレードを通じて行われました。

マリナーズ獲得:アダム・フレイジャー(INF/OF)
パドレス獲得:レイ・カー(LHP), コーリー・ロージアー(OF)

■フレイジャーの紹介とチームプラン

 来年30歳のシーズンを迎えるアダム・フレイジャーは、今季155試合の出場で打率.305、5本塁打、10盗塁の好成績を残し、メジャー6年目にして初めてオールスターにも選出されました。パワーにはそれほど期待はできませんが、シュアなバッティングと2BとLFを守ることのできるユーティリティ性が最大の魅力の選手です。

 フレイジャーが2Bのレギュラーとして開幕を迎える可能性もありますが、予想調停額が$7.2Mとリーズナブルであり、また複数のポジションを守ることできるため、フレイジャーの加入はマリナーズの他の大物IF補強の可能性を排除するものではありません。フレイジャーがスーパーユーティリティ枠に収まるくらいに層の厚い打線を構築できることが理想です。

 今年のTDLでも積極的に狙っていた選手を比較的安価に獲得することのできた、マリナーズにとって素晴らしいトレードだと思います。

■対価となった2選手の紹介

 マリナーズがフレイジャー獲得の対価として放出したのは、レイ・カーコーリー・ロージアーの2選手です。

 カーは27歳の左のリリーフプロスぺクトです。2017年に契約金僅か5000ドルでドラフト外でプロ入り後、力を付け100マイルを記録するようになりました。今季は2Aと3Aの合計36試合で防御力3.63、39.2投球回で16与四球、60奪三振とマイナーで支配的な投球を見せており、来季は開幕からメジャーで貢献できる可能性があります。

 ロージアーは今年のドラフト12巡目、全体354位で指名された左打ちのOFです。52試合で.354/.434/.604/1.038、12本塁打、17盗塁を記録した大学での好成績そのままに、プロでも32試合で.380/.451/.570/.1.022、3本塁打、13盗塁と鮮烈なデビューを果たし、下位指名ながら早くも注目を集める存在へと成長していました。

 どちらのプロスぺクトも魅力的な選手ですが、あくまでプロスぺクトはプロスぺクト。フレイジャーというメジャーで貢献できる選手の対価としてはこれくらいの出費は致し方ないでしょう。

■まとめ

 以上、フレイジャーとチームプラン、対価となった若手の簡単な紹介でした。候補であったマーカス・セミエンはテキサス・レンジャーズ入りが既に決まってしまいましたが、マリナーズはまだまだ補強を行うはず(現に2人のFA選手にオファーを出しているそう)なので、更なるトランザクションを楽しみに待ちたいと思います。

画像:https://marinersblog.mlblogs.com/mariners-acquire-inf-of-adam-frazier-from-san-diego-d3cd2a835b03


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