2019トップ10プロスペクト:ミネソタ・ツインズ

1位:ロイス・ルイス(SS)
17年ドラフト全体1位での指名はややサプライズだったが、プロ入り後は球団のその期待にしっかり応えている。昨年はA-A+の121Gで.292/.352/.451、14HR、28SBとオールラウンドな活躍を見せた。SS守備には懐疑的な声もあるものの、リーダーシップにも定評があり、チームの中心的な選手への成長が期待される。

2位:アレックス・キリロフ(OF)
16年ドラフト1巡目指名。17年はTJ手術で棒に振るなど大きな怪我もあったが、復帰した昨年にA-A+の130Gで、348/.392/.578、20HRと圧倒的な成績を残して評価を急上昇させた。マイナー全体で見てもトップクラスの評価を受けるピュアヒッターであり、メジャー昇格も遠くはない。

3位:ブラスダー・グラテロル(RHP)
プロ入り後にTJ手術のリハビリと60ポンドの増量でパワーアップし、ファストボールが90マイル後半を安定して記録するようになった。試合終盤でも球速が落ちない直球と、プラス-プラスとも言われるスライダーのコンビネーションで攻めるピッチングは、まるでクローザーが先発しているかのよう。

4位:トレバー・ラーナック(OF)
18年ドラフト1巡目指名。オレゴン州立大のカレッジワールドシリーズ制覇に貢献し、ドラフトイヤーに大きく評価を上げたヒッティングプロスペクト。逆方向にも長打を放てるパワーを持っており、アプローチも完成度が高い。守備走塁は平均を下回る水準。

5位:ワンダー・ハビアー(SS)
15-16年のInt'lクラスのトッププロスペクトで、契約には$4Mを要した。左肩の故障で昨年を全休するなど怪我の絶えない選手だが、そのポテンシャルの高さは魅力的。打撃はプラスのヒットツールに定評があり、多くのハードコンタクトを生み出すことが可能。守備面ではプラス評価を受けるアームが武器であり、SSに止まれるかは体格の成長具合次第。

6位:ルイス・ソープ(LHP)
オーストラリア出身のプロスペクト。15年をTJ手術、16年を単核球症で棒に振ったが、17年、18年と2年連続で好成績を記録してプロスペクトとしての地位を取り戻した。クリーンなデリバリー、4球種と幅広いレパートリーの持ち主であり、耐久性以外には先発適正に大きな問題は見られない。

7位:ホアン・デュラン(RHP)
昨年のトレードデッドラインにエドゥアルド・エスコバーを放出した際の見返りとしてアリゾナ・ダイヤモンドバックスから移籍してきた。シンカーとスプリッターの中間のような変化をする2シームが最も高い評価を受ける球種で、空振りとゴロを量産することができる。高いアップサイドを秘める。

8位:ブレント・ルーカー(OF/1B)
17年ドラフト1巡目補完指名。プラスのパワーが最大の武器の選手で、プロ2年目で2Aスタートというアグレッシブなアサインメントにも関わらず、そこで22HRを放った。LFと1Bでプレーしているが、どちらも平均以下の水準であり、打撃以外では貢献が期待できない。

9位:ジョーダン・バラゾビック(RHP)
16年ドラフト5巡目指名。常時91-95マイル、最速97マイルを記録するファストボールは両サイドに投げ分けることができるプラスピッチ。スライダーは平均以上のポテンシャルを見せる。既にBB/9 2.63、K/9 11.38と投球の完成度も高い。

10位:ライアン・ジェファース(C)
18年ドラフト2巡目指名。恵まれた体格からパワフルなバッティングを見せる打撃が売りのC。アプローチも優秀であり、パワーポテンシャルを活かすことが可能。ツインズはCとして育成していく方針を固めているが、フットワークやブロッキングは現状平均以下。守備力を向上させることができれば、将来的にレギュラーを務められるかもしれない。

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