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一回のライブの重み(機材の"重量"の話)

アーティストのライブ会場の設営のバイトを
今日はじめてしてみた。

人生の中では数回だけ
アーティストのライブに行ったことはあるが

今日実際にアルバイトとして
様々な裏のお仕事を体験したことによって
一回ライブが開催されるその裏で
そこにどれだけの労働力と機材が集約されているのかを思い知ることができた。

まずライブに使われるあれこれを
トラックから会場に運ぶ作業からはじまった。

トラックおおよそ10台分の重たい機材や道具を
成人男性平均4人がかりで運ぶ必要があった。

それらはとてつもない重さで
もしそれらが上から落ちて来ようものなら
一発でアウト。
普段はそこまで重たい物を動かすことがないので
運んでいる最中に少しでもそれが傾いてくると
心臓がバクンとするほどだった。

人間の力では抗えない質量がそこにあった。
時々ニュースで力仕事での事故が報道されるのを
目にすることがあるが、
今ならばそれがどれだけ"悲惨"なものなのかが
わかる。

何よりもライブ会場の箱状のスピーカーの重たさに衝撃を受けた。

お客さんとしてライブ会場に入ると
いたるところにスピーカーが設置されているので
それがどれだけ重たいのかなど意識すらしない。

やっぱりあれだけの大きな音を出すのには
あれだけ重量が詰まってないといけないものなのか。

また、ステージに沢山吊るされている
スポットライト一つ一つも尋常じゃなく重たい。

ぶち下がるロープにそれをくくりつけた状態で
ロープを下に引けばそれが上に上がっていくという仕組み。

だがそれも大人4人で下に引くのがやっとの重さ。
4人のうち誰か1人が急に手を離そうものなら
とんでもなく重たい"鉄の塊"が高さ15mから
降ってくる。
そんなの、恐ろしくてたまらない。

今日はアーティストのライブ当日だと
思い込んでいたので"設営のみ"のお仕事と聞いて
少しがっかりした。

昨日も今日の朝もせっかく
そのアーティストの曲を聴いて予習してきたのに。

でも、さすがに本番前日だからリハーサルぐらいは見れるだろうと信じていたのだが、
本人はまだこの会場にすら来ていないということを聞き、さらにがっかりした。

ファンの方々と同等のお金を払って
ライブに自分で行きたいかと言われたら
それは正直あやしいが

一度だけでも"生歌"は聴いてみたかったなぁ。

今日はそんなかんじのことを思った一日であった。
今日は特に足がクタクタである。

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