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VRおじさんの初恋 切なロマンチックなおじさんの恋に思わずホロリ

『VRおじさんの初恋』めちゃくちゃいいので、是非見てほしい。おじさんがバーチャルで恋する話なのね…今時っぽいVRと最近流行りのおじさんモノかけ合わせですか?と、侮ってはもったいない。
さえないおじさんの自分探しが、ピュアで切なくて…うん、とてつもなくかわいい。そして、バーチャルがリアルと交差した時に、切なさと愛おしさがマシマシになるストーリー展開…最高です。

何気なく1話を見たら、ついつい次を見ずにはいられなくなってしまった本作。NHKの夜ドラ枠って、良作が多いですよね。

あらすじ
主人公の遠藤直樹はさえない中年男性。職場では、淡々と無難に日常業務をこなそうとしているようで、全く楽しそうではない。最近は、年下の上司から希望退職を迫られている。
そんな直樹の楽しみは、VR世界の「トワイライト」で過ごすこと。トワイライトの中の直樹は、”ナオキ”というセーラー服姿の少女なのだ。
楽しみ…とはいっても、ナオキはその世界でも孤独に見える。誰にもコンタクトせず、残り半年でサービスが終了するトワイライトの終焉を見届けようとしている。
そんなある日、ナオキはホナミという美少女アバターに出会う。天真爛漫でひとなつっこいホナミにすっかり懐かれたナオキは、次第に心を開き、さらにはホナミに恋心を抱くまでになるー。


といったところで、まず、序盤のクライマックスは「ホナミ」の正体は誰か
放送ではもうわかっているので、これからご覧になる方は、是非とも1話から見て、ホナミの中の人を予想していただきたい!
ちなみに自分は、原作未読です。

ホナミのキャラがとても良くて、ふわふわロリロリの見た目の可愛さもさることながら、”全肯定の人”なんですよ。どんな話をしても、”それ、いいです””素敵です”と、柔らかな笑顔で肯定してくれるんですよね。そりゃ、惚れてまうやろーーっです。
そうかと思うと、頬杖でナオキを熱っぽく見つめたり、ナオキのパフェを”いただきぱっくん”するような、ちょっとデフォルメされた少年漫画のヒロイン的な暑苦しさもあり。これって、ナオキが苦手とするところだと思うのですが、それを打ち消すぐらい、ホナミは人のいたわり方が長けている。

ホナミに心惹かれていくナオキは、現実世界でもほんの少し元気になっていく。そんなナオキ…いや直樹を見ながら、こちらは思うのです。
いやいや直樹よ、ホナミの中の人が少女とは限らんぜ!
あなたと同じように、おじさんだったらどうすんのよ!

直樹の初恋
中の人がおじさんだったら切ないぞ。
でも、アバター通りの少女だったら、それもそれで切ないな。
少年のころに自分をいじめていたあいつだったら?
ひょっとして、職場のあの人だったりして…。
え、病弱な娘で、リアルでは亡くなっちゃったりするの?

色々想像しながら見るけれど、どう転んでも、直樹の恋は切ない

そして、直樹の全力の告白。
ガムテで補強された壊れかけのゴーグルの向こうに叫ぶ。
”生きてきて初めて好きになった人なんだ。初恋なんだ。ホナミのことが好きで好きでどうしようもないんだ!”

…泣いちゃうよ、こんな告白…。

そして、12話にして、ついにホナミの中に人がわかります。

最高オブ最高
中の人…私的には、最高のキャスティングでした。
その正体は是非、見てほしい(再度)。

これ、中の人が誰か分かってから、また1話から見直すと、これまた感慨深いものがあります。
ホナミはあの人が演っている…と思ってみても、違和感のないかわいらしさです。

12話からは、仮想現実と現実が交差していく展開になるようで。
ガールミーツガール から
おじさんミーツ〇〇 へ

ホナミも現実では、孤独を抱えている様子。

* * *

ナオキのアバター役の倉沢杏菜さんとホナミのアバター役の井桁弘恵さんの演技がとても良い。 中の人に被って見える時がある。

主題歌のC&Kの「ハートビート」も、エモエモで物語にピッタリ。

* * *

現実世界で孤独を抱えている直樹は、本当は職場の人やコンビニの彼にも気にかけられていて、真の孤独ではないように思う。それは本当にゆる〜くなのだけれど、繋がっている誰かがいることに気づいてほしいな…と思ったりもする。
一方ホナミの方は、家族と呼べる人はいるようだけれども、誰とも話さないまま1日を終えるような、どことも繋がっていないしんしんとした孤独を感じる。

ナオキとホナミに優しい未来が待っていることを願うばかり。

もうひとり、孤独を抱えていそうな人。医者への心づけの額を知っている中学生の彼。
彼もキーマンになってくるのか、今後の展開が楽しみです。


原作マンガは…ホナミの露出が多めですねw
ドラマが終わったら読んでみようと思います


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