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ゆず香る郷土料理を食べて、高知県馬路村の香りを体感しよう(2022/07/23)

※こちらの記事では、noteに未掲載だった、2022年07月23日に、高知県馬路村と実施したファンミーティングの内容を紹介しています。

■ ファンミーティングのテーマ

ふるさとチョイスが、2014年から開催している、「ふるさとチョイスAWARD」。

ふるさとチョイスAWARD」とは?
地域で頑張る「人」にスポットを当て、ふるさと納税の裏側で起きたストーリーや地域の人の熱い想いを表彰する年に一度のイベント。

高知県馬路村は、ふるさとチョイスAWARD2021に「苦境から生まれた返礼品」という内容で、ふるさと納税担当の就任1年目の方が実施した取り組みに対して贈られる『チョイスルーキー部門』において、見事大賞を受賞しました。

今回のテーマは、その馬路村の取り組みについても触れながら、ゆずの村のかおりを楽しむ内容で開催!

また、最後には、馬路村で現在検討している3つの施策について、参加者と意見交換をするワークショップも実施しました。

■参加者同士の自己紹介

まずは、ファンミーティングに集まった皆さんと自己紹介。

「昔から馬路村ポン酢を愛用しています」「馬路村のことをもっと知りたくて」という方が多く、すでに馬路村のファンが集まった雰囲気で、とても和やかなムードで始まりました。

■ファンミーティングの様子

ありがとうラベル「ごっくん馬路村」で乾杯!

馬路村の公認飲料で、昔から多くの人に愛されている「ごっくん馬路村」でみんなと乾杯!

いつもとちょっと違う「ありがとう」という文字が書かれたラベルの「ごっくん馬路村」。

今回のファンミーティングは、そのオリジナルラベルの取り組みがメインテーマです。

ふるさとチョイスAWARD2021で発表した内容を紹介

馬路村ふるさと納税担当職員の西川哲人さんから、ふるさとチョイスAWARD2021の当日に「チョイスルーキー部門」で発表した内容をその場でお話いただきました。

西川さんたちが暮らす、高知県馬路村は人口834人の小さな村。

近くにコンビニや信号機がないという不便さもある反面、村の約96%は森林、綺麗な川には天然鮎が泳ぎ、自然の恵を感じながら過ごすことができます。そして何より、住民同士が「あたたかい心」でお互いを支え合っているのも村の特徴です。

そんな馬路村も、2020年に流行し始めた新型コロナウイルス感染拡大により、「観光客激減」「特産品の売上減少」などいくつもの影響がありました。

そして、もっとも影響を受けたのが、村内の医療現場。

日常業務に加え、新しい環境に対応するための準備など、医療従事者が最前線で対応してくれている様子を見て「何かできないか?」と西川さん自身が考えていた時、村民から「医療従事者に、感謝とエールを届ける取り組みができないか?」という声があがったと言います。

その声が瞬く間に村内に広がったことによって、各事業所と役場が一体となり、ごっくん馬路村や馬路温泉の入浴券を提供できることに。

そうして、村内の連携が広がったことを目にした西川さんは、この集まった特産品をただ医療従事者に届けるのではなく、より村民の気持ちを届けるために、「ありがとう」「コロナに負けるな」というようなオリジナルラベルを作ることを各事業所に相談。

その結果、ファンミーティング当日にみんなと乾杯した「ありがとうラベル」のごっくん馬路村などが実現しました。

この取り組みを推進した西川さんは、ふるさと納税のお礼の品でも「ありがとうラベル」の特産品を用意し、「ありがとう」の気持ちを届ける取り組みを全国にも拡げる企画を続けています。

「馬路村の風を届ける」馬路村農協の商品づくり

この「ありがとうラベル」ごっくん馬路村を作ることに全面協力をした、馬路村農協課長・長野桃太さんに、商品づくりの裏側をお聞きしました。

馬路村農協では、ゆず果汁を使ったポン酢、ジュース、焼肉のタレ…など数多くのゆず製品をつくっています。

その中でも一番大切にしているのは「馬路村の風をお届けすること」。

ただ単純に製品を送るのではなく、どうしたら消費者の方に馬路村らしさを感じていただけるのか?を考え、パッケージデザインや製品の梱包資材の工夫などをしているといいます。

今回の「ありがとうラベル」のごっくん馬路村も、元の生産ラインから異なる作業工程が加わることになるため、普通であればなかなか実現が難しい。

ですが長野課長は、「西川くんから話を聞いたとき、彼の熱量に心が打たれました。そしてこの取り組みは、馬路村民としても本当に必要なことだと思い、すぐに取り掛かりました。」と話してくれました。

馬路村役場と事業所が、小さな村の中で強い協力関係を築くことができていたからこそ、今回の取り組みを実施することができたのだと感じます。

馬路村の「かおり」を楽しむ交流会

村のあちこちでゆずの栽培がされ、現在では全国に出荷される村のゆず製品とともに「ゆずの村」として広く知られている馬路村。

お祝いごとがある時に、食卓に並ぶのが、郷土料理の「馬路ずし」です。

今回は、その「馬路ずし」を、馬路村職員・農協スタッフがみんなの目の前で振る舞ってくれました。

ゆず果汁を加えて、さまざまな具材を混ぜながら、馬路村の木で作られた特性うちわで、酢飯に風を送り込む作業を、参加者もお手伝い。

「ゆずの香りがする」「このうちわも木のいい匂い!」と感想が飛び交う中で、馬路ずしが完成しました。

また、全国にファンの多い馬路村農協の「ゆずポン酢」を、農協スタッフがみんなの目の前で作るという演出も!

馬路村農協で作られているポン酢は、シンプルな材料しか入っておらず、ゆずそのものの美味しさを感じられる味わい。

参加者の中にも、「ずっと馬路村ポン酢しか使ってないです」というファンもいたので、みんなその作り方に興味津々!

「ゆず果汁を入れて、お好みの味に調整してくださいね」というアドバイスもあり、実際に配合の仕方やこだわりを聞きながら、自分好みの味を見つけている様子も。

藁焼きした鰹のたたきを、自家製ポン酢・ゆず塩につけて、馬路ずしと共に味わう豪華な食卓に。

馬路村スタッフに質問をしたり、食事の感想を話したり、楽しい交流会の時間が流れていました。

みんなと馬路村の未来を考えるワークショップ

お腹がいっぱいになった後は、みんなと地域の未来につながる取り組みを考えるワークショップ。

今回は、「どんな支援策があったら”移住”したくなるか?」、「都会に住む人たちが、小さな村(田舎)に求める”観光”プランって?」、「ポン酢やジュース以外の、”ゆず製品アイデア”を考えよう」という3つのテーマについて、それぞれのグループに分かれて意見交換をする内容で実施。

どのグループも、前半の時間で馬路村の魅力に触れたこともあり、すごい勢いで意見が飛び交い、馬路村を応援したいという気持ちが強く感じられる時間となりました。

こうして、地域のプレイヤー、参加したメンバーと一緒に「馬路村の未来」を同じ目線で考える時間は、とても貴重な経験だったと思います。

一緒にワークショップに参加した西川さんや馬路村農協の長野課長は、「目から鱗の意見もたくさんあり、こうして馬路村のことを考えてくれる人がいることを嬉しく思います」「このワークショップ、ぜひまた役場内でも企画したいです!」と話していました。

■ 参加者の声

  • 参加者の方の「ゆず」への思いもたいへん興味深かったです。移住もこれまで考えたことがなかったのですが、「もし移住するとしたら…」と頭の中でシミュレーションしたりして楽しかったです!

  • 試食、試飲、ワークショックと、盛りだくさんの内容で、馬路村のことをより身近に感じる良い時間となりました。

  • 美味しい地元のお料理とともに頑張って活動している地域の方々から元気をいただきました。

  • 村やその生産品をよりよく伝える為の施策を一緒になって考えることも刺激的な体験でしたし、食事も最高に美味しかったです。

  • 馬路村に住んでいる方や、働いていらっしゃる方にお会いできて、参加する前にも増して親近感がわき、村を大切にしたい気持ちが湧いてきました。

  • ワークショップも時間が足りないくらい話が弾み、あっという間の2時間半でした。

■最後に

今回のファンミーティングでは、ふるさとチョイスAWARD2021の「チョイスルーキー部門」を受賞した馬路村の取り組みを体感できる内容で実施しました。

私たちがふるさとチョイスAWARDを開催し続けるのは、地域の未来を応援するきっかけをつくりたいから。
そして、それは「持続可能な地域づくり」を目指すふるさとチョイスの役割だと思っています。

今回テーマでもあった、「ありがとうを届ける」オリジナルラベル作成にはじまり、馬路村に来る人を増やす観光・移住の取り組み、そして「馬路村の風を届ける」という馬路村農協の商品づくりへの想い。

どれも一貫して、「村のため」に馬路村の人々が実施されていることですが、そこには馬路村の人々の熱量が感じられました。

私たちが目指す「持続可能な地域づくり」が馬路村では体現されているような気がします。

その様子を参加者の方々に知っていただくことができ、これからも挑戦を続けていく馬路村の取り組みがもっと楽しみになるファンミーティングでした。

■高知県馬路村

▼高知県馬路村の詳細ページ

▼ふるさとチョイスAWARD2021 大賞受賞自治体の取り組み紹介