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「吉野町が好き」だからこそ届けたい、事業者と連携した魅力発信<後編>

ふるさと納税を通じて地域をもっと元気にするために、地域で頑張るヒトの声を、ふるさとチョイススタッフとの対話を通してお伝えする、「みんなとチョイス」のnote。

このnoteは、「吉野町が好き」だからこそ届けたい、事業者と連携した魅力発信<前編>の続きです。

今回は、後編。2023年5月21日(日)に、東京都内で開催した、奈良県吉野町との、ファンミーティング当日を振り返ります。また、これから吉野町が目指していきたい “まちの未来” について話している様子も、お届けします。

浪花 望(なにわ のぞみ)さん
奈良県吉野町役場 政策戦略課公民連携室
兵庫県明石市出身。2021年10月に吉野町役場に入職し、ふるさと納税担当者となる。現在は、ふるさと納税業務や企業版ふるさと納税業務のほか、吉野町ふるさと納税Instagramの運用も行う。

村尾 明仁
チョイス事業本部/クリエイティブデザイン部/コンテンツクリエイティブチーム
神奈川県横浜市出身。2021年にトラストバンクに入社。主に、ふるさとチョイスのブランド開発を担当。ブランドの戦略構築やコンテンツ企画をおこない、ふるさとチョイスAWARDの運営も担う。

吉野町のふるさと納税による取り組み

事業者と二人三脚でおこなう、吉野町の魅力発信

和歌山県から奈良県に移住し、吉野町役場のふるさと納税担当として働きはじめ、今年度で2年目を迎えた浪花さん。

事業者を一軒ずつまわっていくと、町が定めた『ふるさと納税協力事業者募集要項』というルールの影響で、お礼の品を、思うように出すことができないという、事業者の課題を見つけました。

そこで、浪花さんは、『ふるさと納税協力事業者募集要項』の改正を実施。

寄付金額の改定など、計8項目を改正したことで、お礼の品が58品も増加し、事業者と一緒にふるさと納税を盛り上げるような提案もしやすくなったといいます。

2つ目の取り組みとして、吉野町のふるさと納税Instagramアカウントの運用を開始し、「これは、吉野町らしくて素敵!」と感じる、浪花さんならではの視点で、まちの魅力発信もはじめました。

しかし、自分一人の力では、投稿するコンテンツを集めるのが難しい。そこで、自治体職員と事業者が参加する、LINEのオープンチャットを作り、事業者から写真を送ってもらう取り組みを始めました。

それによって、吉野町で暮らす人々の、日常がグッと近くに感じられるような、アカウントづくりができています。

そして、その取り組みが、昨年10月に開催されたふるさとチョイスAWARD2022※」の、「チョイスルーキー部門」で評価され、見事大賞を受賞!

「ふるさとチョイスAWARD」とは?
地域で頑張る「人」にスポットを当て、ふるさと納税の裏側で起きたストーリーや地域の人の熱い想いを表彰する年に一度のイベント。「チョイスルーキー部門」とは、エントリーが可能な4部門のうち、ふるさと納税担当に就任して1年目の方で、これから地域を良くしたいという想いのある方の「まちへの想い」「未来への決意表明」に関する部門。

今回のファンミーティングでは、吉野町の産品の魅力に触れながら、吉野町のふるさと納税Instagramで発信してほしい情報について、意見交換会も行いました。

吉野町の取り組みを体感するファンミーティング

吉野町の魅力を、食べて感じる

浪花:今日は、吉野町の事業者と、その事業者がつくる産品を知っていただきたいと思ったので、さまざまな品を用意しました。吉野町にある、7事業者それぞれの柿の葉寿司の食べ比べ、町内にある3つの酒蔵と米生産者が協力して作った清酒吉野正宗」の試飲、吉野葛や桜を使った「吉野山桜 近藤」さんの和菓子の試食吉野杉のターナーや、割り箸にも触れていただきました。

村尾:たくさんご用意いただき、ありがとうございました!柿の葉寿司の食べ比べ、7種類もあって本当に贅沢…。全種類食べられていた方もいらっしゃいましたよね。

浪花:柿の葉寿司の食べ比べは、こういう機会じゃないと、なかなかできないので、私たちも初めての試みでした。事業者さんからも「いいな〜」って言われましたよ(笑)

村尾:食べ比べてみると、味はもちろん、柿の葉の種類や包み方、シャリとネタのバランスなど、全然違うことを実感しました。この食べ比べをしたことで、「こんなに違うんだよ!」と、誰かに話したくなる参加者も多かったんじゃないかなと思います。

浪花:そうですね!日本酒の飲み比べも、「同じ米でつくられたお酒とは思えないぐらい、違いを感じる!」とか、「もともと吉野葛が好きだったけど、やっぱり葛餅もおいしいです」とか。写真も撮って、たくさん感想をお話しされていて、嬉しくなっちゃいました。

吉野町の魅力を発信する、Instagramについて意見交換会

村尾:今日は、ふるさとチョイス会員の皆さんと、吉野町のふるさと納税Instagramアカウントで発信して欲しい情報について、意見交換もおこないましたね。

浪花:吉野町に来たことがない方もいらっしゃったのに、皆さん、まちのことを真剣に考えてくださっているのが伝わって、気づいたら和気あいあいと話していました!

村尾:まちの取り組みがもっと良くなるには?と、みんな一生懸命に考えていましたよね。僕のグループでも、メモが追いつかないくらい、たくさんの意見があって盛り上がりました。

浪花:新しい視点での意見が多かったので、新鮮で、純粋に楽しかったです。吉野町外にいる方の意見は、これからもっと、積極的に聞いていきたいと思いましたね。

村尾:参考になったご意見はありますか?

浪花:「ハッシュタグが、かたい!」というご意見には、激しく同意して(笑)もっと楽しくて、投稿にたどり着きやすいように、工夫しようと思います。あとは、お礼の品を載せている投稿には、金額を載せて欲しいというご意見。これもすぐに実施できますね。

村尾:すごく具体的なご意見でしたよね。

浪花:あと、親しみやすさを出すために、顔が見える投稿はどうか?というご意見もありました。事業者の皆さんの表情や、つくっている様子などを、もっと投稿してもいいかも。

村尾:「応援したいまちにいる、人の顔が見たい」というご意見は、印象的でしたよね。例えば、柿の葉寿司も、どういう人が作っているのかを知ることで、応援したい気持ちが増していくと思います。

浪花:村尾さんのグループで、印象的なご意見はありましたか?

村尾:僕のグループでは、Instagramを使っていない方もいたので、「情報発信」という軸で、考えていました。やっぱり、ふるさと納税をするタイミングで、一番欲しい情報が知れるのが大切だよね、というご意見があって。僕たちが運営する、ふるさとチョイスのような、人が集まるプラットフォームでの情報発信も、セットで実施していく必要があるという話をしていましたね。

浪花:SNSだけでなく、あらゆる場所での情報発信も大切ということですね。勉強になりました!

吉野町が考えるこれからの”まちの未来”

もっと幅広い、新しいお礼の品の開発

村尾:浪花さんは、今年度も引き続き、SNSの運営を担当される予定ですか?

浪花:はい。ふるさと納税業務とSNS運営は、引き続きおこないます。あと、今年度から、新しいお礼の品を開発していくという、新しい業務も加わりました。

村尾:2年目に突入したと同時に、新しいことにも挑戦していくんですね。具体的に、いま考えていることはありますか?

浪花:今日のファンミーティングで、柿の葉寿司の食べ比べが、すごく好評だったので、既存のお礼の品を組み合わせるような取り組みはしていきたいですね。

村尾:おお!いいですね。早速、ファンミーティングの経験を活かしていただけそうで、嬉しいです。

浪花:ただ、柿の葉寿司って、賞味期限がそれぞれバラバラなので、食べ比べセットにするにはハードルが高い。だから例えば、定期便として、毎月楽しめるようなお礼の品はどうかな?って考えてました。

村尾:毎月、柿の葉寿司を食べて、吉野町を思い出す…。いいですね!

浪花:はい。あとは、吉野町の近隣の自治体と協力してみることも検討中です。そうすれば、もっと幅広く、色々なことができそうだなって。

「吉野町が好き!」という、仲間を増やしたい

村尾:これから、吉野町のふるさと納税をもっと盛り上げていくために、どんなことを意識されているのか、教えていただきたいです。

浪花:今日のファンミーティングで、普段から、ふるさと納税をされている寄付者の方々とお話しをする中で、ふるさとチョイスが主催の、『ふるさとチョイス大感謝祭』で出会った自治体を思い浮かべて、寄付しています!という方が、グループの中に3名もいらっしゃって。それを聞いて、びっくりしたんです。

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村尾:3名もいらっしゃったんですね。嬉しいです!

浪花:正直、ふるさと納税する決め手として、"品のお得感" が重視されると思っていたので、どうしようか…と悩んでいたのですが、ハッとしました。「知っている地域を応援しよう」という気持ちで、ふるさと納税をしている方がいるなら、吉野町をもっとアピールしていこう!って。そんな気持ちになれたのが、自分でも新鮮でした。

村尾:その気づきは、僕にとっても嬉しくて。僕たちは、自立した持続可能な地域をつくるために、自治体さんに伴走させていただいています。その中でも『ふるさとチョイスAWARD』や、この『みんなとチョイス』は、地域の中で頑張る人たちが感じている、「これを伝えたい!」という想いを、寄付者や、もっと多くの人に届けるお手伝いをする取り組みです。そして、その先に、吉野町のファンが生まれふるさと納税で応援してくれるという行動に繋がったらいいな、という想いがあります。

浪花:ありがとうございます。私自身、移住者でもあるので、特に感じるのかもしれないですが、吉野町は魅力で溢れているんですね。特産品はもちろん、山と川を感じられる自然も、町民のあたたかい人柄も、全部が魅力。私は、それをもっと発信できるように、ふるさと納税を活用していきたいと考えています。

村尾:吉野町の魅力に惹かれて、いまこうして吉野町のために働いている浪花さんが言うと、説得力がありますね。

浪花:きっかけは、柿の葉寿司でも、葛餅でもいい。まずは、ふるさと納税を通じて、吉野町に興味を持ってもらって、好きになって欲しい!そして、「吉野桜を見に行ってみよう」というような、軽やかな気持ちで吉野町に来てもらいたいです。きっと、お店の人とコミュニケーションするだけでも、私が惹かれた、町民の温かさにも触れることができるはずなので!

村尾:そしたら、浪花さんみたいに、吉野町で働きたくなっちゃうかもしれないですね!浪花さんと話していると、本当に吉野町のことが好きなんだな〜って感じます。


吉野町の職員と、ふるさとチョイスAWARD担当スタッフがお話しした様子を、前編・後編と分けてお届けしました。

今回のファンミーティングでは、吉野町職員と参加者が、いつにも増して、賑やかなムードで話している様子が印象的でした。

それはきっと、浪花さんをはじめとする吉野町職員の、親しみやすい人柄に触れたからこそ、心地いい時間の中で、交流を楽しむことができたのだと思います。

お礼の品だけに注目されがちな、ふるさと納税。ですが、そこには、地域が好きで、もっと盛り上げたいと頑張る、”ヒト”の存在があります。

ふるさとチョイスAWARD」は、そんな地域で頑張る”ヒト”にスポットを当てるイベントとして、大切に開催し続けてきました。

このnoteを通じて、ふるさと納税に関わる”ヒト”の想いや存在を、知っていただけたなら、嬉しいです。


奈良県吉野町をふるさと納税で応援

▼最新情報

▼ふるさとチョイスAWARD2022大賞受賞取り組み内容紹介


「みんなとチョイス」とは?

私たちは、ふるさと納税ポータルサイトを運営している「ふるさとチョイス」です。私たちは、寄付者の想いを地域に届け、地域の変化を寄付者に発信しています。
その活動の一つである「みんなとチョイス」では、地域で活動するヒトの想いに触れ、地域の魅力や課題についてみんなと一緒に考えるファンミーティングなどを行いながら、持続可能な地域の未来をいっしょに考える場をつくっています。
そして、ふるさと納税を通じて地域をもっと元気にするために頑張るヒトの声を、もっとたくさんの方と共有したいと思い、このnoteで、ふるさとチョイススタッフとの対話を通してお伝えしています。

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