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東京都の高校無償化の話

こんにちは。みのりminolyです。

先日、東京都知事の小池氏が、東京都で高校無償化をするというニュースが出ていました。


賛否両論ある意見


無償化するためには、税金を使うわけですから、子供がいない家庭や独身者にとっては、税金の使い道の問題となります。

都知事選が来年に控えており、それを見据えた選挙対策との見方も考えられます。

正直なところ、私たちは都内に住み、子供が3人いますので、この施策は大いに助かります。


少子化対策という視点で


最近、国会では物価高騰対策に様々な控除の話が出ていますが、
今回の高校無償化が物価高騰や貧困対策で提案されるのであれば、少々的外れな気がします。

都内の共働き世帯で、世帯収入910万円未満ということのは、約30%にすぎません。
これは全共働き世帯の平均であり、年齢層も広範囲にわたるため、
高校生のいる家庭では親の年齢や給与がもう少し高い可能性が考えられます。
これに、共働きではない910万円未満の世帯を合わせた世帯が無償化の対象でした。

したがって、この910万円未満の世帯を無償化にするというのは、東京での生活に対する貧困対策なのだと思います。

しかし、この世帯収入の上限を取り払うことで、貧困対策ではなく、少子化対策になるのではないでしょうか。
子育てにおいて、将来子供が職に就くまでの経済的な負担は重要です。
その中で高校無償化になれば、親たちの選択肢も変わるでしょう。

少なくとも、私は変わります。
大学は、行きたければ、子供自身の自己資金や奨学金を使っていくという選択肢もありますが、
義務教育ではないにしろ、高校は、未成年者の教育です。
高校に行かせられるか否かは、親の責任だと思うのです。


東京都という特殊性


無償化の話題において、私立高校も含まれるという点にはネット上で批判的なコメントがあります。
それは、東京都ならではの特殊性が影響していると思われます。

私は東京都出身ではありませんので、
私立高校への進学は、その私立高校自体に魅力があったり、
エスカレーター式に大学進学が期待できる場合などによるものだと思っていました。

しかし、今いろいろ調べてみると、
東京都は、中学校卒業後に入れる、いわゆる進学校の都立高校というのはものすごく数が限られているのです。
立地的に私立高校が多いということもありますが、
近年、都立の中高一貫校が増えた影響もあり、
高校から都立高校に入るのは、結構狭き門です。
(だからこそ、長男が小学5年生ですが、都立中高一貫校の受験の話題が保護者の間で出てきます。)
そのため、中学卒業時の進学の選択肢が限定され、私立高校に行くしかないというケースもあるのかもしれません。


前都知事の舛添さんの「都知事失格」という本の中に出てきましたが、
自治体は、国よりも柔軟に政策を展開できる部分があります。
高校無償化が現在の段階では、資金に余裕がある東京都しかできないのではないかといわれていますが、
それが実現することで国の方針にも影響を与える可能性があります。
少子化対策は喫緊の課題のなのです。


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