マイナー開業医のホンネ日記

準備8割、実施2割!  二代目でも継承でもなく、マイナー科での開業を一からやってきた症…

マイナー開業医のホンネ日記

準備8割、実施2割!  二代目でも継承でもなく、マイナー科での開業を一からやってきた症例報告です。還暦前に思い出含めてこれまでの軌跡を書き残していきます。一人法人で、拡大するつもりなし。このまま完走予定。約20年かなり真剣に取り組んできました。

マガジン

最近の記事

ローテート研修の思い出

30年以上前の昔話。 とにかく毎日楽しかった。日々成長を実感した。 即入局せずに救命救急センターのある病院でローテート研修できた。 今で言うところのハイパーな病院だった。 幸いメンタルがやられることはなかった。 30代半ばになってやられたけれど。 心身さえ持ち堪えるなら、研修はハイパーな病院の方が良いと思う。 働き方なんてない時代 当時の研修医の仕事は、内科系では専ら見学と雑用であった。検体を運んだり、紙カルテや画像を準備したりだった。外科系では第2助手で鈎引き。当時腹

有料
200〜
割引あり
    • トイレのはなし(ソフト編)

      トイレの問題はクリニックのみならず飲食店をはじめ、来客のある場所ならどこでも悩みの種かもしれません。 汚れたトイレの掃除には人手がかかりますし、スタッフの心も折れそうになる時があります。可能な限り院長のわたし自身も垂範率先して掃除をしていますが、診療時間ど真ん中だとそういうわけにもいきません。 正直、トイレのこと患者さんに注意するのは気の重いことですが、汚されるとほかの患者さんにとっては迷惑になるし、スタッフにも申し訳ない。これは院長の役目です。 わざわざ「トイレは

      有料
      770〜
      割引あり
      • トイレのはなし(ハード編)

        開業準備中の方のお役に立てば。 トイレについてはいろいろな面から重要視しています。 一日の大半を職場=クリニックで過ごすわけですから、わたし自身清潔なトイレを使用したいです。汚れたトイレ、臭いトイレを使うのはイヤです。 それから、玄関・受付がクリニックの顔であるということは言うまでもありませんが、トイレもクリニックの顔だと考えています。会社の良し悪しの判断基準にトイレの清潔さが挙げられることがあります。同じようにキレイなトイレはクリニックの印象を良くしますし、逆に不衛生な

        • 続・スタッフのベクトルを合わせること

          医院のマネジメントとして、この職場では『なにを大切にしているのか』をきちんと理解して共有してもらうことに重きを置いています。スタッフの仕事に対するモチベーションは人それぞれだとわかっちゃいます。が、繰り返し同じことを言うようにしています。入職時のオリエンテーション、朝礼、終礼、月例ミーティング、面談、日常の現場などなど。 今回は、スタッフ育成に対する仕組みの第2弾です。 第1弾はこちら 何科によらず、共通することだと思います。同時にスタッフのインセンティブをどのようにつ

          有料
          9,000〜
          割引あり

        マガジン

        • 開業医のホンネ徒然
          8本
          ¥5,000

        記事

          開業医のやってはいけない

          開業して約20年。仕事を通じていろいろな場面で様々な気づきを得ることができました。 患者さんから、業者さんから、医師会含め近隣のドクターから。 自分で失敗(失言)したな、ということもありました。 患者さんからほかの医療機関の愚痴やダメ出しを聞いたりすることもありました。それから医師会の役員を数年担当しましたが、会議中よりもむしろ雑談中にいろいろな失敗談を聞くことができました。当時の長老、いや大先輩方はさすがです。なかなかな修羅場を潜っておられます。「そういった場合にはどのよ

          有料
          2,000〜
          割引あり

          開業医のやってはいけない

          スタッフのベクトルを合わせること

          医院のマネジメントにおいてスタッフのベクトルをひとつにすることはとても重要だと考えています。 『このクリニックでは何を大切にしているのか』を明確にし、きちんと理解してもらうことを目指しています。 入職時のオリエンテーションではプリントを渡して、丁寧に説明しているのですが、それだけでなかなか伝わりません。 そこで約20年にわたって取り組んでいる仕組みのひとつをご紹介します。 このままでご利用いただけると思います。 当院で大事にしていることは次の2点です。

          有料
          10,000

          スタッフのベクトルを合わせること

          スタッフ採用の変遷

          採用って難しいですよね。 開業、あるいは起業するとその先人の問題に頭を悩ませる、という話は先輩や会社経営者から、ずっとずっと言われていました。 本当にその通りです。 落ち着いた状態が続くことはありません。ここ数年落ち着いていて、このまま続くと良いなあと思っていました。が、この3月にも一人退職しました。だいたい誰かが辞めてしまいます。本人の結婚・出産、ご主人の転勤、親の介護や理由不明もちらほら。 さてそうすると求人、採用です。 こればかりは一緒に仕事をしないとわかりません

          有料
          500

          (私にとって)開業で役立った書籍 第3位

          これまで起業、マネジメントをテーマにした書籍をご紹介しましたが、今回は経営についてです。 開業準備中の方、開業後でもどんぶり勘定で経営されている方にお勧めです。 よくお医者さんは経営のことが分かっておらん、といった話聞きませんか。それなら会社の経営者が全員分かっているかと言うとそうでもないらしいです。ということがこの本を読んでいるとわかります。 開業前に先輩開業医から簿記3級くらいは勉強しておくと良いよとアドバイスいただきました。一応講座をひとつ受けましたが、仕訳の

          有料
          1,000

          (私にとって)開業で役立った書籍 第3位

          開業に役立った書籍 (番外)

          勤務医時代から動線、薬品管理、材料の保管など何かと非効率なことが多いと感じておりました。医療現場ではもっと改善できることはたくさんあるはずだと思っていました。 日本の製造現場では生産性を上げるために日々工夫しています。医療機関でも役立つことがあるはずと考え当時いろいろ資料に当たりました。 3S、5S、環境整備、トヨタ式方式などいろいろありますが、一番取っ掛かりになったのがこちらの本です。ムダ取りの基本の基。 ですが、普通の書籍ではないため、HPから申し込みが必要な本です。

          開業に役立った書籍 (番外)

          (私にとって)開業に役立った書籍 第2位

          今回ご紹介する本も大変参考になったものです。まず、開業する=医療サービスで事業を起こす、とはこういうものなのかと具体的にイメージできます。実践できて、かつ効果的な内容が満載です。 なかなか出会えない参考書だと思いますので、有料としています。ご了承ください。真剣に開業を決意された先生、および開業して2年程度でまだ軌道に乗りきれていない先生にお勧めします。 経営とマネジメント 私の採用した具体例 今後開業は難しい時代という意見もよく聞きます。が、私自身はクリニック開業はまだ

          有料
          1,000

          (私にとって)開業に役立った書籍 第2位

          この事業計画書で融資を受けました

          「開業に役立った書籍第1位」にも書きましたが、事業計画書は融資を受けるためには必要不可欠です。また、自分自身が行いたい診療、かつ事業としてしっかり成り立つ(採算がとれる)ようにより具体的なイメージを持つためにも役立ちます。論文作成や科研費申請に比べればたいしたことではありません。rejectされたら修正してacceptされるまでブラッシュアップしていけば良いだけです。 私が実際に提出したものはこちらです。 (一部具体名は伏せてあります) 科研費申請は一度も通りませんでした

          有料
          1,000

          この事業計画書で融資を受けました

          (私にとって)開業に役立った書籍第1位

          今回ご紹介するのは私自身が開業する際に最も参考にした一冊です。ビジネス書や自己啓発本はそもそも好きでした。医師になり3年目から雑誌「プレジデント」を読み始め、数年定期購読。その中で出会いました。現在は決定版としてまとめられて出版されています。キンドル版でも持っています。改めて読み直していますが、今でも守っていること、意識していることがたくさんあります。 マイナー科(あるいはメジャー科でもマイナー分野)で将来開業を考えている方、開業まで1年以上ある方、これから融資を受けるよう

          有料
          1,000

          (私にとって)開業に役立った書籍第1位