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「決める」ということ

 先日、父が用があり沖縄から神奈川の私のところを訪れた。
私のバイト先で泡盛を飲みながら、いつもうるさい父が一瞬静かになって、ふと
「迷ってるねえ。」
と呟いた。人生で2回目に父の言葉が胸に刺さった。

1度目は大学を決めるとき。ずっと反対していた父が
「自分のやりたい所に行きなさい。分かっているんでしょ。」
と言った時だ。そのおかげで私はあの頃に行きたかった大学に今通えている。

今回言われた、迷ってるねえ。という言葉は、私が最近、自分自身に言い聞かせている将来のプランを父に話している時に言われた。本当にこのままでいいのか、本当にこの道なのだろうかと、正解などないはずなのに、今自分ができることを頑張って組み合わせてなんとか取り繕っているようなプランだったのを見透かされていたのだろう。正直な所、今だに「これがいい」のか私には分からない。

いつも、好き嫌いがはっきりしていて、自分がやりたいこととやりたくないことを
心が伝えてくれる。しかし、大学卒業後のことになると全然わからないのだ。
決められない。
わからないじゃなくて、恐怖と経済的な不安、覚悟がないからそれを認めたくない自分がいるのかもしれない。

今の私は今よりもがむしゃらに生きた方がいいのかもしれない。
そうしながら、どんどんチャンスのタネをまいて、森にして、
いつか「みのりの森」という名前がつくまで、地道に行動して、一息ついて、
そうやって形がどんどんできていくのが人生なのかな。



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