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鳥の鳴き声から農地の生物多様性を計測する「Chirrup.ai」

普段何気なく耳にする鳥のさえずり。実はそのさえずりからその場所の生物多様性を評価することできてしまう。

「Chirrup.ai」が提供するのは、鳥の鳴き声を録音するコンパクトな機械と、それを分析するAIである。録音された鳥の鳴き声を分析し、農場に何種類の鳥が繁殖しているかをグラフ化する。鳥の種類や生息数は、地上に生息する虫や種子の多様性、そして土中の生物の豊かさを反映しているのである。

手ごろな価格で、効果的で、利用しやすい。どんな農場でも、生物多様性を科学的に測定することができるデバイスを提供している。

動画:「chirrup.ai for dairy」by Conrad Young

サービス詳細

- ボックスの周囲半径100メートル以上で高音質録音
- プログラムされた時間帯は常にリスニング
- 機械学習により、存在する鳥を識別し、農場を評価する
- 農場間の比較や改善点をグラフ化し、生物多様性の評価を上げるために改善点を提案
- 毎年更新される報告書をオンラインで発行
-農場が生物多様性ネットゲイン*、土地を守るための草の根運動、顧客向けの生物多様性報告書を作成する際に役立つ

*ネットゲイン:住宅地や商業地の開発で、野生生物の生息地を開発前よりも良い状態にすること(参考)。

https://www.chirrup.ai/

環境省のサイトを見ていると、日本はまだ生物多様性の保全に関しては努力義務しかないようなので、現場での可視化の需要性は計りかねますが、気軽な形で導入が進むと良いですね。

Top画像:UnsplashJan Meeusが撮影した写真


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