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片肺の肺がんサバイバー。ステージ3→4。20代最後の年に肺癌を患い、かれこれ3年のお付…

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片肺の肺がんサバイバー。ステージ3→4。20代最後の年に肺癌を患い、かれこれ3年のお付き合い。現在レットヴィモを服用中。趣味は創作と映画鑑賞、世界史全般。ヘッダーはpocha58様から。

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  • アラサー肺がんサバイバーの記録

    肺がんの闘病記録をまとめています。

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雑談.2023年をざっと振り返る アラサー肺がんサバイバーは今年で3年生になりました

2023年ももうすぐ終わり。 ということで、ざっくりとこの1年間を振り返ってみました。 今年は「楽しい移動」をした年でしたね。 現在は故郷を遠く離れ、関西に来ています。 自分の中では海外より遠いと思っていた関西…自ら選択しておきながら意外な結末で、自分でも驚いています。 健康面では、大きな衝撃はないものの色々と悩まされた年でした。 まず、人生初のコロナにかかりました。 重症化は免れましたが、高熱時はなかなか辛い…。 とはいえ、介助なしでもあっさりやり過ごせたので、例の抗が

    • 突然の大ピンチ!!限度額適用認定証の更新忘れてる!! 高額医療費制度があるとはいえ懐から一気に大金が消えていくショックは受けたくない!病気を忘れるほどの充実した毎日を恨むぜ。 ということで診察日の一週間前に慌てて更新手続き。結果、認定証が手元になくても大丈夫でした。更新忘れずに!

      • 14.アラサー肺がんサバイバーの複雑なキモチ がんは困ったさん

        こんばんは、肺がんサバイバーのminoriです。 3年ほど前に罹患したがんの闘病記録を綴り、今回で15回目となりました。 ここで一旦、がんに対する現在の気持ちを整理してみたいと思います。 1.不満宣告されてから今日に至るまで、がんに対し様々な思いを抱いてきました。 ネガティブな思いも。 ポジティブな思いも。 そして現在はどんな思いをがんに抱いているかと言うと、ずばり「不満」です。「不満」。 とにかくあらゆる面でがんに邪魔されている気がします。 がんは健康面以外にも厄介な

        • 13.がんになって良かったこと8選 がんから始める開き直り入門

          こんばんは、肺がんサバイバーのminoriです。 今回はキャンサーギフトのお話。がんになって良かったこと8選です。 …いや、勿論病気にはならない方がいいに決まってるけど、なったものは仕方がない。それに私自身、大きなマイナスと同時にプラスを感じています。 今更ですが私はAYA世代。29歳という一つの節目に罹患したので、がんとは関係ない気づきもあるかもしれません。そこは温かい目で見守ってやってください。 【ギフト①】死ぬのが怖くなくなった 痛いのは嫌です。 苦しいのも嫌で

        雑談.2023年をざっと振り返る アラサー肺がんサバイバーは今年で3年生になりました

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        • 14.アラサー肺がんサバイバーの複雑なキモチ がんは困ったさん

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        • アラサー肺がんサバイバーの記録
          16本

        記事

          病気になって後悔したことの一つに推しがいなかったことがあります。推しがいれば推しの頑張りに励まされたのでしょうが、私の推し(?)は私が頑張らないと何も動いてくれません。これまで芸能エンタメに興味を抱けなかったことを悔やみました。思いつくのは日本のスーパーロイヤルな3人家族ぐらい。

          病気になって後悔したことの一つに推しがいなかったことがあります。推しがいれば推しの頑張りに励まされたのでしょうが、私の推し(?)は私が頑張らないと何も動いてくれません。これまで芸能エンタメに興味を抱けなかったことを悔やみました。思いつくのは日本のスーパーロイヤルな3人家族ぐらい。

          12.がん宣告によるこころの動き

          こんばんは、肺がんサバイバーのminoriです。 がんを宣告されると大半の方はショックを受けると思いますが、私も例に漏れずショックを受けていました。 今はあのときと比べだいぶ落ち着いてきてますが、あのフレッシュな絶望感を忘れないためにも今一度当時の気持ちを振り返って見ようと思います。 1.がんの気配詳しい話は上にリンクを貼った初々しさ満載の記事に書いてますが、お医者さんに宣告される前からがんの気配は何となく感じていました。 というのも、検査結果を聞きに行く数日前に「次の

          12.がん宣告によるこころの動き

          11.治療に関するカネの話

          こんばんは。アラサー肺がんサバイバーのminoriです。 今回は治療に関するカネの話。 『カネ』、と雑には書くけれど決して馬鹿には出来ません。私自身、日本のあらゆる制度には本当に助けられてきました。病気になって初めて知ったのも多かったです。 今回治療するにあたって利用したものをざっくりとまとめてみました。 ①医療保険一番の心の支えと言っても過言ではないです。 前回も話したように、保険に加入していなければ新薬の服用は始めなかったと思います。 がん患者に優しめな保険に見直

          11.治療に関するカネの話

          10.がんの再発 新薬について【後編】

          ※「生命保険」となっていたところを「医療保険」に修正しました。  こんばんは、肺がんサバイバーのminoriです。  今回は引き続き新薬についてのお話。後編になります。 ↓前編 1.これが新薬だ!①形状  もはや感覚が麻痺してしまって今ではなんとも思わないのですが…大きいですよね、これ。  初めて見たとき「デカイなー」って呟いた記憶があります。外国のサプリぐらいデカい。  横幅は約2cm、厚みは約1cm。  喉が狭いので、昔は飲むのに一苦労でした。最近ようやく慣れて

          10.がんの再発 新薬について【後編】

          9.がんの再発 新薬による治療【前編】

           こんばんは。肺がんサバイバーのminoriです。  今回はがんの再発と新薬についてのお話です。長くなったので2部構成。まずは前編です。 1.再発 時を遡ること2022年1月。月1回から始まった経過観察も半年に1回になろうとした頃、腫瘍マーカー(CEA)の値が少しずつ上昇してきているという話を聞かされました。  しばらく様子を見た後、右肺に細かな影が現れました。その他の場所にも転移してないか確かめるため、もう一度精密検査を行います。  採血、MRI、核医学検査…。  結果

          9.がんの再発 新薬による治療【前編】

          8.経過観察突入 復帰後も無理は禁物

           こんばんは、肺がんサバイバーのminoriです。  今回は職場復帰と経過観察のお話。治療もひとまず終わり、少しずつもとの日常に戻っていきます。 1.経過観察へ突入 摘出手術も抗がん剤治療も終わったので、ひとまず自由の身となりました。  とはいえ通院は続きます。  治療が終わったら次は経過観察。がん細胞が転移していないかどうか、定期的に調べていきます。  5年で再発しなければとりあえず安心です。私の場合は原発巣のある左肺を全摘しましたが、ステージⅢBだしリンパ節に転移してい

          8.経過観察突入 復帰後も無理は禁物

          7.抗がん剤治療2回目 終わらない空腹感と自由を尊ぶ毛

           こんばんは、片肺のがんサバイバーminoriです。  今回は2回目の抗がん剤治療の話。地味な副作用と脱毛のお話がメインとなります。 1.量を減らして再投薬 1回目のシスプラチン投薬ではかなり体力を削られてしまったので、2回目は量を減らして行うこととなりました。  前回の4分の3ほどの量です。副作用も弱まるだろうということで、1回目から約3週間ほどの休息期間を設け、再びシスプラチン投薬に挑戦することになりました。  これで試してみてまだ副作用が辛いようなら、今回の抗がん剤

          7.抗がん剤治療2回目 終わらない空腹感と自由を尊ぶ毛

          6.人生初の抗がん剤治療 オロロロロ

           こんばんは、片肺のがんサバイバーminoriです。  今回は人生初の抗がん剤治療のお話。噂のシスプラチンとは、果たしてどんなものなのか。 1.みんなで仲良く抗がん剤 今回の病室はトイレと一人部屋が近い場所でした。  中に入ってビックリ。がん友達のKさんとAさんがいました。  Kさんは前々回の検査入院のときに同室だった人で、最新のがん治療について教えてくれた先輩です(当時70代)。抗がん剤治療3クール目だそうで本当に先輩でした。  Aさんは前回の摘出手術のときに一緒だっ

          6.人生初の抗がん剤治療 オロロロロ

          5.抗がん剤治療の準備 脱毛対策と卵子保存

           こんばんは、片肺のがんサバイバーminoriです。  本日は第6回目。いよいよ抗がん剤治療が始まります。 <前回のあらすじ>  原発巣のあった左肺を丸々摘出した私。退院後は日常生活を送りながら、これまでと違った自分の身体に驚きつつ、来る抗がん剤治療に挑むのだった。 摘出手術   ↓  ←【今回のお話】 シスプラチンによる抗がん剤治療(途中でギブ)  ↓ 経過観察  ↓ 右肺に転移、レットヴィモの服用を始める 1.抗がん剤治療 がんを患うまで、抗がん剤治療は末期の人がや

          5.抗がん剤治療の準備 脱毛対策と卵子保存

          4.片肺あるある7選

           こんばんは、片肺のがんサバイバーminoriです。  5回目となりました。今回は片肺になった後どう生活が変化したのかについてのお話です。 <前回までのあらすじ>  手術内容が変更になっていたことも知らぬまま、左肺の全摘術を行った私。術後のえも言えぬ苦しさを乗り越えリハビリも終わらせた私は、無事退院し次の診察日を待つのであった。 摘出手術   ↓  ←【今回のお話】 シスプラチンによる抗がん剤治療(途中でギブ)  ↓ 経過観察  ↓ 右肺に転移、レットヴィモの服用を始める

          4.片肺あるある7選

          3.左肺全摘後の入院生活

           こんばんは、片肺のがんサバイバーminoriです。  本日は第4回目。今回は左肺全摘後のお話です。 1.意識回復 本来5分の1を取る予定が半分に……。  なので手術の時間は倍に。勿論、麻酔の量も倍になりました。  最初に目を覚ましたのは18時。夕方を知らせる市のサイレンが鳴っていたのを覚えています。  近くのベンチには家族がいました。それを確認するために起きたかのように、すぐにまた夢の世界へ。  次に目を覚ましたのは真夜中でした。麻酔の影響か、とにかく嘔吐が酷かったで

          3.左肺全摘後の入院生活

          2.左肺を取るまでの経緯

           こんばんは、片肺のがんサバイバーのminoriです。  今回は左肺を全摘したときのお話です。 1.おさらい修正を踏まえつつ、私のがんについておさらい 【発覚した日】2020年6月中頃 【病名】左下葉肺腺癌 【ステージ】3b(ⅢB)→4(Ⅳ) 【肺の状況】 手術により原発巣のある左肺を全摘(片肺になる)、その1年半後右肺に転移が見られた(ステージ4へ) 【現在の治療】 分子標的薬「レットヴィモ(セルペルカチニブ)」を服用中 (2023年1月現在) 2.初めての入院 肺

          2.左肺を取るまでの経緯