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使い捨てキッチンスポンジが肌に合わなかった。

キッチンのスポンジ問題。

いろいろありましょう。

スポンジ本体の使いごこちの良し悪しもありますが、いつもシンクの中に鎮座しているその姿がうっとしいと思われる方も多いと思います。

そして、それを収納するラックがまた、放っておくとヌメヌメして気持ち悪いと。

だけども、必需品であることは間違いない。

そこで、その日のうちに使いきり、最後はシンクの掃除をしてさようなら〜という使い捨てスポンジは、とっても合理的。見てくれ問題とヌメヌメ課題を解決することができると聞いて、早速導入してみたのであります。

https://www.nitori-net.jp/ec/product/8982445s/?rc=set

使い始めて10日ほど経ちまして、どうにもスッキリしない毎日が続きました。


毎日新しいスポンジを使うのは本来気持ち良いことなはずですが、新しいスポンジと言っても手のひらよりずいぶん小さくて、厚みが1センチぐらいしかないのであります。ハッキリ言って、ブツとして非常に頼りないのです。

水を染み込ませても洗剤を吸わせても、ちょいと力を入れるとジュワーと流れ出てしまうのでありまして、幾つもの汚れ物を洗う間に何度も洗剤の補充をしなければならないのであります。スポンジとしての懐がとても浅いので、ちょっとした汚れでスポンジ全身が汚れまみれになり、次のものを洗う時にはもはや全身に染み込んだ直前の汚れをなすりつけるだけのものになってしまうのでした。

それにもまして、指先の感触が違っていて、洗っている感(食器と指先の間にしっかりあるスポンジの存在感)や、指先の一点だけでなくスポンジの厚さがもたらす周辺への力の分散感と程よい抵抗感が味わえないのでありました。(スポンジが非常に薄いため)指で押さえているところにピンポイントにしか力が入らないという手応えのなさ、洗っている感の無さ、食器と触れ合っていない感じが私には合わなかったのです。(もともと洗い物が少ないうちだったら、使い捨てスポンジの効用は大きいのだと思いますよ)

結局、私は、もともと使っていたスポンジとラックに戻しました。
以前のものを久々に使ってみると、めっちゃ気分がいいのであります。洗い物が俺の手に戻ってきたぜ!という感じです。

この体験から、感じたことがあります。

私は、洗い物が好きだったんだなぁ、ということ。
洗うこと自体(汚れを落とすこと)が好きなのではなく、洗うことを通じて食器たちと触れ合う感覚が好きだったんだなぁと。

昔は、洗い物全般が好きではなくて、料理を作るだけだったらどんだけ楽しく愉快だろうと思っていた時期が長かったのですが、最近は、片付けること始末をつけること作業以前のフラットな状態に戻しておくことが何より楽しくスッキリすることだと気づくようになりました。

簡素で衛生的で合理的なものより、自分の手の喜ぶ感覚が大事に思えてきたという体感の記録です。







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