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#012■少子化な日本にスポーツのシーズン制のスゝメ (その4)(全5話)

<やりすぎない part.2 「道」>

シーズン制であれば、ひとつの競技の経験値と言う意味では通年でやるより差が出るが、複数の競技で培われる様々な技術や気付きが活かされないハズがない。

子供が小さいうちに色々経験させてやりたい、経験を通して学んで欲しい、なんて普通の親心なのだが、ことスポーツやピアノやバレエなどの習い事をはじめると長く続けて極めていくことが重視されるように思う。

文化的な活動でシーズン制を聞いたことはないが、学校のクラブなんかは途中でやめるのも何かと気を遣わざるを得ず、辞めるだけなのに体力や精神力を消耗させることも多い。場合によってはケツ割ったとか言われる始末。

シーズン制であれば、シーズンの終わりで一旦終了となるので、その辺の続ける、辞めるもとてもスムーズなのだ。

日本はとかくひとつの競技を続けて極めることを美化しがちだったり、続けられる環境なので長く続けてきたのに辞めるとなるとせっかく続けたのにもったいない、と感じるが、良いにつけ悪きにつけ、日本人は「道」にしてしまうのが原因かと思う。

この道とは、武士道、茶道や華道、柔道や空手道などの「道」のこと。

道になると、レクリエーションが途端に修行や哲学の追求になるのが、一方でそれは子供の多様な経験機会を奪うと思えてならないのだ。

(完結編のその5に続く)


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