松戸市議会議員 みのわ信矢

松戸市議会議員 みのわ信矢です。現在5期目。

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最近の記事

後世に残したい東松戸病院周辺の環境

 「松戸市立福祉医療センター 東松戸病院(以下、東松戸病院)」が、令和6年度をもって閉院することが決まりました。  松戸市としてはこの土地及び施設を売却する予定ですが、できれば民間の医療機関への払い下げを希望しています。  ところで、同病院を取り巻く自然環境がとても豊かで貴重なものであることはあまり知られていません。松戸市はもとより、周辺の東葛エリア内でも、最も価値ある自然環境が維持されていると言えるでしょう。  私は同病院の売却にあたって、周辺の環境維持に努めることを条件

    • 公務員や議員が定期的に観なおすべき名画「生きる」

       黒澤明が描くヒューマニズムの頂点と言われる名作「生きる」。  オリヴァー・ハーマナス監督によってリメイクされ、日本でも2023年3月に公開される予定です。  リメイク版を観る前にもう一度原作を観ておこうと思い、アマプラで視聴しました。すると、以前観たときとは全く異なる感情が湧いてきて、この映画の奥深さを感じざるを得ませんでした。 「可能性と勇気」を与える映画なのか?  オリジナル版をはじめて観たのは、もう25年ほど前だと思います。レンタルビデオ屋で偶然見つけました。

      • 格差と分断による絶望という世界共通の病魔を強靭な映像で綴った傑作「象は静かに座っている」

         234分にわたって緊張感を維持し続け、観る者を引き付ける傑作です。  格差社会による苦しみと、分断による孤立は、世界共通の課題となりました。  出口のない閉塞感に押し潰されそうになりながらなんとか生きる人たちは、希望を見出せない状況を誰かのせいにしようとします。強烈に責任転嫁をするその姿は、他者には極めてこっけいに映ります。しかし、それを嘲笑する人も他方からはとても哀れな姿に見られ、そこには断絶しかありません。  これは、SNSを見れば一瞬で理解できることでしょう。例え

        • 貴重なカルト映画を鑑賞

           「マラー/サド」とも略される伝説的なカルト映画「マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺」を動画サイトで偶然見つけました。  「幻の市街戦」や「カッコーの巣の上で」、「時計仕掛けのオレンジ」などを連想させるこの映画のテーマは、集団と個の関係性。集団主義や社会主義を熱かった映画では、多くの場合アンチファシズムを打ち出しがちです。しかしこの映画は、個と集団のどちらにも偏ることなく、社会がどうあるべきかの答え

        後世に残したい東松戸病院周辺の環境

          路上生活者をあざ笑う若者たち

          数日前から、若者がホームレスの方に「食べ物を買ってあげる」といってコンビニに同行し、レジの前で置き去りにして逃げ出し、困惑するその姿を撮影して喜ぶという動画が拡散され批判が集まっています。 この騒動を見て、アランドロン主演の映画「太陽がいっぱい」を思い起こしました。 アランドロン演じる主人公は貧乏な芸術家ですが、ある日、お金持ちで嫌な性格の友人に船遊びに誘われます。小さなヨットに乗り移った時に、ボンボンの友人はアランドロンの乗ったボートを海に残してクルーザーを発進させ、嘲笑

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