お花見のかたち
美しいものを
そのままの姿で
できるだけ長く 楽しみたい。
そう願うのは 自然なこと。
保つ工夫はしたい。
切り花なら、
水切りをしたり
置く場所を考えたり。
でも、
瑞々しさが失われていく姿
そのものを楽しめたら、
うれしさがひろがる。
❀
桜の花びらが 道の隅に
こんもり たまっていたら、
そっとすくって 袋に入れて
ウキウキしながら持ち帰る。
そうすれば、
家でもしばらく楽しめる。
そんな楽しみ方も
ひとつの“お花見のかたち”だと
受け入れられたら いいな。
外出ができない方も
鼻先で 季節を味わえる。
落ちている花だったら、
手に取ることもできる。
遠慮することなく
感触でも 楽しめる。
お子さんも、
目の不自由な方も。
楽しめる人がひろがれば、
しあわせが ひろがる。
2024.4.12
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