green line -2-
鮮やかな緑の線は
釣り糸よりもずっと細いのにもかかわらず
暗闇であることに助けられ
制限なく動くその姿を
僕たちに見せつけるのでした
科学者が偶然にも生み出したのか
または僕の心の奥底の記憶の波形なのか
速度は一定であり
まぶたを閉じて開けたときさえ違和感なく流れ続ける
やがて終わりの時
それが分かることが不思議だ
ただはっきりと
まもなく終わることを認識している
あなたが選び
僕が選び
意思あるものが
時を超えた遠回りをし
終わりを知らせる
美しい
美しいと
涙を流すのでした
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