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352.BTSの本質って


グラミーを逃したことに対する彼らのアティテュードにも本質的な美しさを感じる。

今年のグラミー、観てみようか....と、ウォッチし始めたと同時に、その最高権威に対してアンチテーゼを申し立てるアーティストが一定数いるということを知った。中には「永久にグラミーからのいかなる授与も受けない。なぜならアンフェアだから」と明確に袂を分かつアーティストもいた。

そしてふと考えてみた。
BTSは.....そうするだろうか。それを選ぶだろうか。自分たちがノミニーから外れたり、あるいは納得いかない不透明なプロセスで栄えある賞を逃したり、といった事態があったとして、あの子たちは「グラミー・サイド」と「自分たち」の間に境界線を設け、分断し対立し、相手サイドの不透明性や欺瞞について言及することを、選ぶだろうか。

きっと選ばないのではないだろうか。

彼らは、がっかりはするだろうけれど、その気持ちも全て込みで「そんな経験をした自分自身を愛していこう」とするだろうし、その経験を「自分たちを輝かせるドラマのワンシーンだ」と定義し、さらなる高みを目指すだろう。
高みっていっても、権威ではない。きっと自分たちらしい豊かな音楽、唯一無二のパフォーマンスを磨く道を選ぶだろう。

権威との対立よりも、ARMYとの二人三脚の物語を選ぶだろう。

それはあくまでわたしの推測であって、”わたしから見たBTS”であって、要はわたしにとってそうあってほしい彼らの姿を投影しているだけに過ぎない、ってわかってる。わかっていてもなお、”音楽がすごい”、”パフォーマンスがすごい”、”ストーリーへの共感がすごい”、の、さまざまな要素の”すごさ”のその向こうに垣間見える、彼らの「本質」に根ざした揺るぎないアティテュード的美しさのようなものに、惹かれているんだな、と思った。


「(音楽を聴いてくれて、愛してくれる)あなたたちこそが、僕らの賞であり、シャンパーニュです。」

受賞を逃したことを惜しむ670万人が視聴するVLIVEでのナムくんの言葉。


「僕らはとにかく、賞というよりはパフォーマンスがしたかったから....。グラミーの舞台でパフォーマンスができたことがすごいこと。」

と言ったのはたしかテヒョンで、


「最近、仕事をするのがすごく幸せで、嬉しい。パフォーマンスができて幸せだった。」「一点も惜しいところのない、すばらしい夜だった。」

と口々に言っていたのはジンくんとジミンで。


「僕らはまた来年(グラミー賞を)取ればいいでしょう。」

と笑ってみせてくれたのはユンギさんで。
きっと寝ていなかったのだろう、全員が全員ばっちりと目の下にくっきりとした隈をつくった、徹夜明け以外なにものでもないといった素のままの姿で、ただただ、正直な胸のうちと(失望と希望)、周りへの感謝の言葉だけを、何度も何度も繰り返すのだ。


お祝い用に買ったシャンパーニュを飲みながら聴いていたわたしはもう、泣くしかない。ずるい。そんなふうに言われたら落ち込めないし、怒れない(グラミーにw)。ほんとうにずるい。こんな素敵な子たちを、これ以上すきになれないくらいすきなのに、もっとすきになるしかないじゃないか、と。

泣き笑いみたいな夜を過ごすしかなかった。



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