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1079/1095.他の存在への、共感と共苦


今日もWBCを観ている。チェコの選手団、なんだか応援したくなる感じのすてきなチームだね。日本チームも楽しそうにやっているという印象。そういう意味ではついこないだのFIFAワールドカップとはずいぶんと雰囲気がちがうんだな、と思った。

サッカーの代表チーム、もちろん長友とかは明るかったけれども全体的な雰囲気としては「悲願……」みたいな感じで、まず「願い」の前に「悲しい」って字がついてるわけで、応援ムードを覆っているものの中にどこか悲壮感のようなものがあった気がする。
野球にはそれがないんだね。悲壮感がない。いけいけどんどーん!って感じ。大谷とヌートバーなんて画面に映るたびに「かわいい~」って声が出てしまう。あの子たちがわたしには大型犬にしか見えない。
大喜びで尻尾を振りながら、大好きな球場を駆け回ったり、球や棒を振り回したりしているワンコたち。


諸事情があって明日から2泊3日で子猫ちゃんがおうちにやってくる。

なので、ワレモノや危険なものなどをリビングから他の部屋に移していきながら、書類の整理などもしていたところ、昔、葦江祝里ちゃんのところで受けたワークショップで使った、書籍のコピーが出てきた。
出典を聞きそびれてしまっていたが、おそらく笠井叡氏の著書の一文だっただろうか。

笠井叡氏の本は一冊だけ持っている。『カラダという書物』という本で、おそらく今は絶版になっている。わたしは今、100冊をゆうに超える本を所有していると思うけど、それらをドラスティックに減らしていって、10冊にしてください。と言われたら、この笠井先生の『カラダという書物』は手元に残しておくだろうと思う。



おもしろいから、役に立つから。そんな理由ではなくて、わたしは本気で読破に取り組んで取り組んでもなお、この本に書かれていることが、笠井先生の言葉が、ちっとも理解できないからなのだ。何が書かれているかわからない。一般的に役に立つとも思えない。けれども、わたしの理解を超えたところにある、なにか大いなるものについて確かな筆致で書かれているものだ、ということはわかる。

わたしの一生がなんらかの成熟のためにあるのなら、成熟していくに従ってこの本に書かれていることが理解されていくはずだ、という気がする。今はまだわからなくても。

祝里ちゃんがコピーとして渡してくれた一枚の紙に書かれていたのは、「生き方の指南」のようなものだ。
これらを実践して生きることが、いわゆる「生きる」ということなのだ、という十二項目からなる実践内容が書かれている。

一、この宇宙に、人間の物質的身体が存在する、ということに対する「驚き」と「畏敬」と「畏怖」の感情に満たされている。
二、外界のすべてに、自己が消滅しつくすまで、外界と内界の対話を続ける。
三、声と色と香りの宇宙的根源と、その結びつきへむけて、声の流れを遡る意志。
四、感覚は誤たないーー 声・色・香りを観察するために、常識、過去の記憶、観察の拠り所となるすべての前提を消滅させ、感覚器官を磨かれた一枚の鏡にする。
五、自然界の他の存在への、共感と共苦。
六、ひとつの「まばたき」にいたるまで、凡ての動きに、「優しさ」がある。
七、凡ての欲望が消滅した後の、満足。
八、高天原の声・色・香りに至るまでの忍耐。
九、口から出るコトバに均衡感覚を持つ。
十、人の口から流れ出るコトバに、自分の姿を映す。
十一、社会生活において己を常に上座にではなく、下座に置く。
十二、常に人を扶ける。

 この十二項目を実践することは、容易いことではない。けれども、この十二項目を行うことなく生きるよりも、それとともに生きることの方が、自然である。なぜなら、この十二項目とともに生きなければ、常に外の世界と自分の世界との間に、軋轢や摩擦が生じ、そのたびに魂が擦り切れ、痛みを持ちつつ、生きなければならないだろう。大樹の陰とか、権力に寄り沿うとか、諦念という意味ではない。事物の本質に至るためである。


当時読んだときもぜんぜん理解できなくて、今日ふと見つけて読み返してみてもやっぱりぜんぜん理解ができなかった。
けれど、どうしても捨てられない。
今日のような日は特に、「五、」のところから目が離せなかった。

わたし自身は、毎日が感謝とともにある日々だ。自分が好きで、家族が好きで、この暮らしとこの仕事が好きで、人生が好き。世界が好き。幸せだなあと思って生きている。
けれど同じ世界に、痛みとともに生きているひとがいることを知っている。今この瞬間に飢えて苦しんでいるひとがいることを知っている。
ニュースで知っているのではない、そういう情報ではなくて、わたしたちはつながりあっているから、おいしいものを「おいしいね」と食べていても、世界の裏側に飢えているひとがいることで、100%の幸せを感じることができない、そういう生き物が人間なのだと思っている。

そういう意味で、「他の存在への共感」だけではなく、「共感と共苦」ということこそが、自分の中にあるものなんだなあ、と思って、そのフレーズをじっと見つめていた。
共感と共苦。魚座そのものだね。キリスト意識そのものだ。

その紙は、いつでも手元にあって、読み返すべきものだ、という気がして、ふたたび「大事な資料クリアフォルダ」にしまわれたのだった。



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