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0804.だからと言って、システムとしてうまくいっているわけじゃないからな


朝、リングフィット筋トレしたのち、チャリで西荻窪まで出勤。そう、今週は対面ボディートーク強化週間だったので、またもやセッションに向かったのだった。

もともと朝ごはんを食べないまま、連続でセッションをしていたらお昼を抜いてしまったので、夕方仕事を終えて「なにか軽く食べて帰ろうかな」と思っていたところに、かんくん(小6息子)から電話がかかってきた。

「どうしたの?」
「お母さん!いまどこ!?」
「え?今お仕事で、外だけど」
「今すぐ帰ってきて……!」

と悲壮感あふれる声。なんだろう、なにがあったんだろう、急に胸がドキドキしてきてギュッとスマホを握りしめて「どうしたの?なにがあったの?」と聞いたら、

「お母さんのスマホでやってるゲームのスペシャルなんたらかんたらが、今日までなんだ…!!! すぐにやらないといけないから、早く帰ってきて」

とかいう。もう、心からホッとして、まあでも彼にとっては大事なことなんよな、と思ったので「わかった。なるべく早く帰るけど、お母さんお昼ごはん食べてないから、食べて帰りたい」と言ったら「おうちで食べて~」だと。むう。

むう、となるのは一瞬で、すぐにこういうシチュエーションそのものがすごくおもしろおかしくなってきてしまうので、じゃあまあ早めに帰るよと伝えて電話を切った。

そしてビュンビュンとチャリをかっとばして帰宅して、そのタイミングでちらっとスマホを見たらかんくんからの着信履歴が何件も入っていて、「今度はなにかね?」と思ってかけなおしたら

「おかあさん、やっぱり急いで帰ってこなくていいよ。お昼ごはん食べてないのはかわいそうだから食べてきて。おれは待てるから」

としおらしいことを言っていた。もう帰ってきちゃったよ。でもかわいいぞ!



きのうあたりからつらつらとTwitterでつぶやいている「見えない仕事」「名前のない家事」らへんのことに、多く含まれてくるのは”学校関係のあれこれ”とか”子ども関係のあれこれ”ということがなんとなくわかってきた。

子どもたちが真っ先に思い浮かべて駆け寄ってきて「ねえねえ」というとき、そのあとに続くのは「おかあさん聞いて」がセットなのだ。

そのあたりのやりとり全般を切り出して、「見えない仕事」に放り込むこともまた不可能なような気がしてきている。だってそれって、コミュニケーションの話だから。
仕事として切り出すと、「ねえ、かんくんのゲームがわたしのスマホに入っていると、わたしの仕事が増えるので、次のアプリはあなたのスマホに入れてね」が解決策のようになり、んんん?となってしまう(笑)。

コミュニケーションのラインが大きくて活発で親密であること、それ自体は取り除くべき病理ではないからなあ。

でも、突発的に起こっては高速で対処する必要があることが多いので(学校関連は特に)、緊急窓口が属人化している場合(主に母にかな)、そこでパートナーと情報を共有して、役務分担をして……ってならないよね。

現に、いまって夜の22時過ぎですけど、ついさっきうたちゃんと

「ママ~、明日ってうちら運動会じゃん?」
「うん」
「お弁当いるって言ってたっけ?」
「ハァーー? 聞いてないズラよーーーー!?」
「ごめーん、プリント渡してなかったか……。明日、お弁当デス」
「まぁじでーー? 卵焼きしかないよ?笑」
「いいですいいですw」

っていう会話したもんね。それはもう、明日のわたしがなんとかする案件だものね。子どもがいると一事が万事そんな感じの毎日なんだけど、子どもがいない関係性だとまた「見えない仕事」「名前のない家事」問題も変わってくるのでしょう。

とりあえず、わたしは自分でいうのもなんだけど非常に情緒が安定しているので(ねえ?笑)、なんとかするしなんとかできるしって感じなんだが。

でもそれは個人の話なんだよね。がんばり屋さんで優しい個人が(自分でいうw)水際で対処しているから成り立っているだけの話で、構造としては厳しいものがあると思う。

日本の医療体制がコロナ禍で非常に厳しいとき、医療崩壊とメディアで言われつつもなんとか破綻せずにやってこれたのは、構造上うまくできていたからではなくて、現場にいる個々人たちが、ほんとうに高潔なプロフェッショナルな意識の元、自分たちの心身を限界まですり減らしながらも、笑顔で前向きに対応してくれたからこそだったのだと思う。

それに似ている。
わたしはきっと明日も笑顔でお弁当を作るし、それに喜びすら感じる日々を送ることができる。だからと言って、この形がシステムとしてうまくいっていて、問題はないよとは思ってない。

なんか、戦略も戦術もない指揮官が、現場のがんばり任せでやってるようなことなんだと思うよね。女のひとのがんばりに甘えた戦略の皺寄せというか、最後の彼女たちの「最終結論」としての、少子化。というものが、すべての答えなんだとも思うしね。

ならもう、産まないよ。やめます、女業。
ペニスついたふりして社会にいたほうがずっとマシなんで。以上。

という結論。少子化は「社会で取り組む問題」というよりは、社会がなにも取り組んでくれなかったので最終的に出た「答え」でしかない。


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