『二人三脚』のはなし
提案したい。もう「二人三脚」ってのは、やめにしませんか。
いや、運動会のはなしではない。結婚のスピーチの話である。
結婚式では新郎新婦の決意表明めいたスピーチがつきもの。そこで常套句となるのが「夫婦二人三脚でがんばっていきます・・・」というフレーズだ。
でもこの「二人三脚」、なんかヘンな宣言じゃないか。「二人三脚」というと内側の脚を結んで歩く方法だよなあ。これって普通に歩くよりも難しく、むしろストレスの溜まる歩き方だ。なんでそんな縛りを課すのだろうか。
いやいや、僕もバカではない。「辛いことがあっても歩調をあわせて人生を過ごしていきます」ということを言い表したいのだろう。
でもそれは「二人三脚」じゃなくてもできる。わざわざ脚を結ぶという制約を課すことに意味が感じられない。いたずらに歩きづらくすればお互いが消耗するだけだ。
もっというと、僕は夫婦の理想はリレーだと思っている。片方が疲れ果ててしまったときはバトンを受け取ってもう片方が走り、そのあいだに相方は休息を取る。
このほうがお互いラクだし、信頼しあってるって感じだ。つまり「合わせる」より「任せる」ことのほうが結婚生活には大事なんじゃないかなあ。
二人三脚よりバトンパス。今後はこれでいきましょう。
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