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創作①小説・詩

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素人ながら小説を気が向いたときに書いています。今のところ恋愛小説ばかりです。良かったら読んでみてくださいね!
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ティーンエイジャー

9月の天秤座の星占いは、 「願い事が叶うかも」だった。 それなら、神さま。 贅沢は言わない…

【創作】好きなようにして、いいんだ。〜第ニ話〜

ソウくんとの結婚を決めるまでは 前途多難だった。 最初、両親は決して それを許さなかった。…

【創作】好きなようにして、いいんだ。〜第一話〜

"You have a golden heart!" 英会話教師のジェームズは グレーの目を大きくし 両腕を広げて大…

【創作】夜行バスの悲劇

※この創作は  体調の悪い方、また  グロテスクな表現に弱い方は  決してお読みにならない…

【創作】魔女

一定のリズムで時間をかけて 硯を磨っている。 防音性が高い 今どきのマンションの一室で ヒ…

「親友」〜ピリカ文庫「泡」第2章〜

この話はピリカ文庫「泡」の 続きです。 ☕️☕️☕️☕️☕️☕️☕️☕️☕️☕️ カサッ…

【ピリカ文庫】泡

その泡のように私の心を いっぱいに埋めては 直に萎んでしまうけれど、 消えたように見えて実は いつまでも端に張り付いて 燻っている。 苦い後悔。 誰かが飲むのを見かけるたびに 悔やむ気持ちが 胸一杯に広がって、 小さくなっても、消えない。 20歳の頃は ビールを飲めない友人なんて たくさんいた。 それが1人,2人と 月日を重ねるうちに 減っていった。 確かに苦いこの飲み物を 美味しいと思えるようになるまで、 舌がそう変わるまで 努力をしたんだろう。 私はしなかった。

タイガーバームの香り

「流行病で久しぶりになってしまいました」 光の入る窓から外を見つめては ぽつぽつと話す。 …

完璧な人 第10話〜終幕〜

〜海斗編〜 客間から 庭に咲く色とりどりの 花が見える。 青葉が瑞々しく 薔薇の高貴な香り…

完璧な人 第9話

次の日、 想いを伝えようとしたけど 野々宮さんに会えなかった。 早く伝えたいのに こういう…

完璧な人 第8話

野々宮さんに何か お礼をしないと。 貧血のときに 助けてもらったお礼。 美味しい料理を 作っ…

完璧な人 第6話

夕暮れになってさえ 外はしつこいような暑さでも、 ほどよく冷房のかかるリビングでは 気持ち…

完璧な人 第7話

付き合い始めてからも 拓実くんは優しかった。 まるで壊れやすい 宝物を扱うように 優しくキ…

完璧な人 第5話

〜凛編〜 快晴。 この季節の雲は 輪郭がはっきり見えるな。 夏の茹だるような暑い日、 大きなスーツケースを ゴロゴロと音を立てて引っ張り、 私はそのシェアハウスに たどり着いた。 シャープな印象の 黒いサイディングの外壁に 欧風の三角屋根。 かっこよすぎず 可愛すぎない外観が好ましい。 旅館のような広い玄関を通り オーナーに案内されて 中に入る。 紹介された自分の部屋は 小さいけれど南向きで 光も風もよく通り 気持ちがいい。 荷物を下ろして 簡単に説明を受けてから