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静嘉堂文庫美術館とお散歩の日。

昨日、チビは朝からサッカー。
午後はお友だちと遊び。


ダンナは家で仕事。


私はいい天気なので
静嘉堂文庫美術館へ
行って来ました。


日本橋駅から歩いて
最寄りの二重橋駅前まで
徒歩30分くらいです。


乗り換えの運賃節約
というのもあったけど、
歩くとポイントがたまる
アプリを入れていて
その歩数稼ぎです。


1日1万歩を超すと
もうもらえないし、
本当にね、
スズメの涙ほどしか
たまらないのですが
無いよりはいいかな。


歩たり走ったりする
やる気が出るだけでも。


急にあったかくなって
丸の内はもう春です。

なんとなく東京駅を撮ってみました。
傾いています😅
周辺は、外国人さんばかり。


静嘉堂文庫美術館は
建物自体が素敵です。

なんと重要文化財の
明治生命館の中にあるんです。

お目当ては
開期が昨日までだった
岩崎家のお雛様です。
ギリギリセーフ!

三菱の4代目社長であった
岩崎小弥太さんが
奥さまのために誂えた
大きなお雛様。


三菱、三井、住友の
旧三代財閥は
学生からたまに質問も出る、
海外でも注目されている会社なので
私としても興味があります。


可愛いお顔の稚児雛ちゃん。
写真だと分かりませんが大きくて
全長30cmくらいかな。


お雛様の冠も絢爛豪華。
派手を好む三菱、という印象ですね。

中央に三菱の家紋つき。
鳳凰くんまでいますぞ。



お人形のお顔はみな
少しずつ違います。



お内裏さまは優しそうで
お雛さまは強そうです😆

どの子が好みですか。

私は下で紹介する
赤い装束の男の子。

装束は、黒い方が偉い。
赤い方が若い。

「随身」としか
書いてありませんでしたが、
黒が左大臣、
赤が右大臣かな。

※日本では左の方が偉いです。

見えるかな、お口にご注目を。
ちゃんと「阿吽」になっています。

お口が開いている、多分左大臣。
阿吽の「あ」は、宇宙の始まり。
貫禄のある、余裕の笑みです。
お口を閉じている、多分右大臣。
阿吽の「ん」は、宇宙の終わり。
若いからか、きりっとしていますね。


三人官女は
この子が一番好みでした。

官女ちゃんも、年上の子は眉が丸い。
この子はまだ若いですね。
目が細めの子もいました。
衣装の柄も家紋にちなんで菱紋。
こちらは向鶴菱紋、と言います。


雛道具も豪華です。
これを全て飾れる場所が
一般家庭にはまずありません😅


宝くじ、当たれ〜!

打掛の刺繍も手が込んでいます。
松・菊・桐。おめでたい。
本当に使えそうな、小さなお琴。
楽器いろいろ。



こちらは御所人形。
木彫りに彩色しています。

鯛の車を曳いています。
楽しそうだな。
着物の柄が一つ一つ、吉祥文様です。


小弥太さんの還暦祝いに作ったそうです。
兎年かな。




ここまでは昭和初期のものです。
時代が古いものも
展示されていました。

江戸時代の、張り子のわんこさん箱。
左右一対です。
鶴と亀もいて、吉祥文様で
埋め尽くされています。
あなたなら、何を入れますか。
トイレットペーパー?(違う)


江戸時代の立ち雛。
着物の絵で、1人隠れていますが、
箒を持った翁がいるので、
見えないのはたぶん媼(おうな)。
つまり高砂という吉祥文様かな?


他に写真禁止でしたが
春らしい打掛や茶壺なども
出ていました。


ちゃんと季節に合わせて
展示して下さっているんですね。

さあ、この美術館の目玉は
こちら。


国宝、曜変天目というお茶碗です。
(12〜13世紀)

徳川家光が乳母の春日局に
下賜したものだそうです。

写真だとどうもいけませんが、
この藍と青。
キラキラ輝く宇宙のようです。

撮影禁止のため美術館のパンフレットから。

これを見に行くだけでも
価値があります。

目の保養でした。
心も洗われました。


さあ、帰りましょう。


そういえば近くに
三菱一号館美術館があったな。

ちょっと見に行こうと寄ったら


長期メンテナンス中でした😅

メンテナンス中なのに、
何このアート感。
ブルーシートじゃなくて
アートシートで覆う心意気。
感性がありますね。



天気が良いからいいのだ。
今度はぶらぶら東銀座駅まで
歩いて帰るのだ。

早咲きの桜。


銀座はすごい人です。
途中、ゆっくり歩きしか
出来なくなります。


銀座で困るのは
カフェ難民になること。

疲れたからちょっと休憩
と思っても、
カフェが軒並み行列で
入れないのです。


大通りのお店は
土日祝日は並ばないと無理です。

3階にある星乃珈琲店でさえ
行列です。


でも大丈夫。
私は私の隠れ家でいつも
並ばずにすんなり休憩。


秘密を教えましょう。

大通りにある本屋さんの教文館。
その4階にある
教文館カフェは
入り口が分かりにくいためか
すぐに入れるんです。

薔薇のケーキ。お味はまあまあ。
でも全体的に風情があります。


しかし、銀座に来ても
ぶらぶら見るところは
いつも本屋さんですな、私は。


大して本を読む方でも
ないのにね、
いろいろと本を手に取って
立ち読みしては戻します。

※良い子は買いましょう。


教文館から東銀座駅へ。

一万歩超えました。
楽しいお散歩でした。

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