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残存者権益〜マーケティングの視点で日本語教育の現状を考える〜

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まあ随分と
関係者でないと惹きつけられない
題名にしましたね、私😅


とにかく、上記頂けました。
いつもありがとうございます😊


着物も守りたい。
日本語教師としても生き残りたい。
私は守る方ばかりなのかも
しれません。


記事はこちらです。



今日はアドバンスド・マーケターの
登録のお知らせも届きました。
これで名刺などに
アドバンスド・マーケターのマークを
入れることが出来ます。


嬉しいことです。


仕事は今日から全員
オンライン授業です。
私も学校へは行かず
家で授業を行いました。


全員オンライン授業は
いろいろと悩ましいところが
あります。


学生がどうしても
発言しにくいんですね。
そこで挙手させるか
指名するかするのですが、
この学校では学生に
顔出しさせないため、
(充電がすぐになくなってしまうので)
顔が見えないので
とてもやりにくいです。


更に、私は余談雑談が
好きなのですが、
オンラインでは一人ひとりに
気さくに話しかけられません。



今日はいろいろ悩んで
日本語教師の現状を
マーケティングに見立ててみました。


マーケティングの考え方で
製品ライフサイクル
というのがあります。


そこでは製品は
生まれてから死ぬまでに
4つの段階を踏む、と言われています。

4つめまで行く前に
なくなってしまう製品も
もちろんありますが。


1つめが、導入期
産まれたばかりの赤ちゃんです。
利益はまだなく、知名度もないため
製品を広く
世に知らせる必要があります。

導入期にあるのが、
例えばロボットのペッパーくん
まだ、白の他の色や
他の形(女の子など)が出ていませんね。
導入期には基本的な
色と形しかないのです。


バリエーションを増やすと
コストがかかりますが、
利益のないこの頃にはまだ
出来ないのです。

2つめが、成長期
ぐんぐんと成長する時期です。
この頃には売上も利益も
急速に上がります。
他社も同様の製品を
たくさん作り始めます。

成長期にあるのが
例えばスマートフォン
スマホはもう次の段階に入っている
気もしますが。
たくさんの企業が作っていて
色や形も様々です。


3つめが成熟期
売上が最高潮から少し落ち始める
ピークの時期です。
ブランドが確立出来ない企業は
競争に負けて撤退し始めます。
それぞれの製品の特徴を
しっかり出す必要がある時期です。


この時期にあるのは
例えばパソコンです。


最後に衰退期
人間で言えば、お爺さんお婆さんです。
もう大々的なCMなどをやめて
極力コストをかけないようにし、
その分の予算は他の製品に回します。
撤退する企業も
たくさん出て来ます。

例えば、テレビ
ほとんどの世帯が持っているため
これ以上の売上増加は
見込めません。

更に、見ない世代も
出て来ています。

日立も、ビクターも
撤退しました。


日本語教師の現状は
対面授業に関しては
衰退期に入っているような気がします。


あの病気が流行る前から
日本語教師は危ないと
言われていたのです。
私が育休を終えて復帰した頃から。
AIが台頭し始めて
語学教師はまず、職を奪われるって。


そこにこのコロナ禍が来て
対面授業が急速に
オンライン授業に変わりました。


変化についていけない先生方は
随分とたくさん、お辞めになりました。


日本語学校は
留学生激減で、
存続出来ない学校もたくさん
出ていることでしょう。


コロナ禍が終わっても
かつてのようには
学生は戻らない、と
言われています。


オンラインで学ぶことが
常態化して、
教師も対面で教えていた人が
オンラインで教えるようになる。

それでは
対面から撤退、が
最善の策なのでしょうか?


いいえ。

私は幾らオンラインが
常態化しても
対面授業の需要は
多からずとも残ると思います。


この2年間で
オンライン授業をやっていて
嫌というほど分かりました。


オンラインでは
自分を律せない学生は
どんどん堕ちていく。


更に、若者は
易きに流れない方が
珍しい。


それが、これからの新しい
学び方なのだと
誰かが言いました。


それでは教育格差は
ますます広がっていく。
やり方にもよるでしょうが、
堕ちていく学生を救うのが
オンラインでは難しい。


例えば英会話を学ぶとき、
プライベートとグループレッスンの
需要が両方あったように
対面という需要は
必ず残ります。


TOSHIBAのテレビは
REGZA以外は撤退しましたが、
REGZAは残っています。

Panasonicは液晶パネル事業を
撤退しましたが、
まだテレビを作っています。

周りがどんどん撤退すると
どうなるか。


残存者権益、というのが
あるんです。


競争相手が少なくなった分、
残った者の取り分は増える。

今や、対面は古いから
オンラインに乗り換えますか?


方法は
それだけではありません。

自身が強いブランドとなり
ふるいにかけられても
落とされず、
生き残ればいいんです。


対面授業が古いって?
人とのぬくもりが?
直接のコミュニケーションが?


いいえ。
学ぶ方だって分かります。
例えオンライン授業が
大画面で3Dでアバターになっても
対面の優しさが
恋しくなる学生は
必ずいるでしょう。

選択肢にオンラインが
追加されただけで
対面授業は死にませんよ。


先細りになるかも
しれませんが。


残存者権益、
私は出来るだけ
狙っていきますよ。
新しいことをしながら、ね。

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