子供の褒め方は年齢によって変えるべき?〜学術論文要約してみた〜

どうも!みおです。

今回は『ほめ方が児童の印象評価及び課題成績に与える影響』という論文を要約してみようと思います!

印象評価、課題成績とか、 ん? って感じですが、論文の内容はいたって単純で、褒め方によって児童の反応はどう変わるのか、また、年代によって褒めの捉え方はどう違うのかを研究したものです。

余談ですが、論文って難しそうという印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、構成を理解すれば簡単に理解できます。まず、論文全体の要旨があって、先行研究(調べる内容に関する過去に書かれた論文)についての簡単な解説があって、問題提起があって、提起した問題の分析があって、分析した結果についての考察があるという流れです。

もし、強制的な何かの理由で論文を読まなければいけない時は要約と考察さえ読んでしまえば、おおよそ理解できます笑

では早速論文を要約して行きましょう!
筆者の気持ちを憑依させます。(オーバーソウル!!)

1 問題と目的

まず、言っておきたいのはな、教師の存在は、生徒が学校に慣れるために、また、学習に意欲的に取り組んでもらうために、重要ってことや。
(しばらく関西弁続きます)

例えば、めちゃくちゃ、やんちゃな子がいたとする。でもな、教師がしっか〜り面倒をみて、勉強をしっかりサポートすれば、成績も上昇するし、更正もするってHamre先生とPianta先生はいうとる。

でな、教育の基本になんのはやっぱり、「褒める」っちゅうことや。褒めることは子供の自尊感情もたかめるし、学業に対しての意欲も上がる。みんな思い出してみぃ。テストで点数上がった時に先生から褒められた時の状況を、ええもんやろ?

そんでな、ちょっと興味深いデータがあんねん。低学年と高学年の子供の褒めに対する受け取り方が違うって土橋・戸塚・矢部先生はいうとねんな。
ただな、そこまで詳しくいうてへんのや...

そこで筆者は立ち上がるわけですわ。
(関西弁〜終了〜)

2 実験

低学年と高学年の子供が、褒め方によって、先生に対して&実験に使用する算数のテストに対して&算数という教科に対して、褒めた後にどのような印象を抱くのかを実際の小学生を対象に実験しています。

この論文での褒め方とは、こんな感じ。

A 賞賛の褒め
定義:名声、注目、尊敬を示す評価
例:「すごい」「上手」「えらい」

B 愛情・感情の褒め
定義:愛情の深い関係・あたたかさ、慰めの表現
例:「おめでとう」「ありがとう」「頑張ったね」「よかったね」

C 褒めなし
例:子供の質問い最低限の回答、頷く程度

低学年は1年生の生徒、高学年は6年生の生徒をそれぞれA~Cのグループにわけ、各グループに割り当てた上記の3つの褒め方をそれぞれしながら、算数の課題に取り組ませ、課題終了後に、課題や算数に対する印象と、先生への印象を調査しています。

3 結果

B 愛情・感情の褒めをしたグループの子供たちが、算数ならびに先生への印象が良好という結果になりました。

さらに、この実験で興味深いのは、低学年と高学年で褒め方に対する反応に違いが出たことです。

今回の実験対象の小学1年生がA~Cどの褒め方でもおおよそ、高評価なのに対して、小学6年生はグループで褒め方に対する評価が異なっていました。

特にB 愛情・感情の褒めに対しては好印象でしたが、A 賞賛の褒めについてはあまりよくない印象だったそうです。

この理由として筆者があげているのが「10歳の壁」です。

「10歳の壁」とは思考が抽象化し、複雑な感情を理解したり、客観的に自分を見られるようになったりと、急激に成長していく時期です。

この時期をすぎると、「〜ちゃん、すごい!」「〜君、かっこいい!」などという単純な褒め方に対し、「いや、どこがやねん。ただ、褒めればこいつ喜ぶと思ってんだろ」みたいな、思考になります。

今回の実験の高学年のAのグループでは根拠のない褒め方に対して何を認められて褒められたのかわからない、納得できない心理が生じていた可能性があります。

まとめ

小学校高学年。親御さんから見ればまだまだ子供ですが、恐ろしく冷静、に大人の言動を分析しています。

「あ〜、すごいとかしか言ってないなぁ」と感じた親御さん!
子供を褒める際は、出来るだけあなたのこんなところを褒めているんだよ、ということが伝わるような褒めをしてみると、子供の行動が少し積極的になったりするかも??!!


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