見出し画像

これを読んで書きました 2

こんばんは。みおさんです。

文学フリマ東京で販売する本を書くために読んだ本シリーズ、第二弾です。

前回はギリシャ少年愛テーマの資料でしたが、


今回はフランス。
ぼくの最新作「硝子レンズは無色透明」は18世紀後半パリを舞台のモデルにしたので、革命前夜の社会について勉強しました。


「フランス革命の文化的起源」The Cultural Origins of the French Revolution
ロジェ・シャルチエ著、松浦義弘訳、岩波書店

 拙作「硝子レンズは無色透明」はハートフルメガネオタクラブコメですので、政治的な話は基本的に登場しませんが、漫画でいえば背景素材といったところ。舞台モデルは一七〇〇年代後半のフランス・パリです。七年戦争が始まった頃で、マリーアントワネットが産まれたくらい。フランス革命の前夜と呼ばれる時期を参考にしています。

「フランス革命の文化的起源」は、十八世紀から十九世紀フランスの歴史的な時系列、およびフランス革命の概略などの知識を持った上で読まないとかなり難しい本でした。ざっくり知っていてもめちゃくちゃ難解でした。ぼくはおそらく一割も内容を理解できていません。ただ、タイトル通り「文化的」すなわち精神的切り口で同時代の様子を描写してくれているので、重宝いたしました。
 フランス革命周辺の歴史に関心がある方は、是非読んでみてください。解像度が爆上がりします。
 論文の翻訳で、副文が多くかなり読みにくいですが……それでも日本語で出版してくれているので、解読は可能なはず。
 本書には解説がなかったため、巻末の「読書案内」に期待を込めたのですが、まったくもって初心者向けではありません。フランス史を学ぶならフランス語の論文か、せめて英語の論文を読め、横着者が、と諭されたのであった。勉強だよ、勉強。はい。



「硝子レンズは無色透明」も巻末に参考資料を掲載してます。
webカタログにも詳細を載せてますので是非ご覧ください。

カタログの「☆気になる!」ボタン押していただけると励みになります!
当日のブースめぐりに超便利な機能なので、カタログ有効活用してください〜

ちなみに9月のJ.GARDEN56で続編を発行予定!
表紙イラストのお願いも済ませてるのですよ~頑張って楽しく書くのであります!
乞うご期待!

この記事が参加している募集

私の作品紹介

文学フリマ

よかったらサポートお願いします!