おかたづけの極意 #1 ダイソンの巻
2024年1月。
ついに重い腰を上げて、数年来気になっていた「家の片付け」を決行することにしました。本づくりが煮詰まった、というのもありましたが、なんとなく「今だ!」という気がしたんです。急に。
築年数を経たマンションをリフォームして住んでいます。
間取りを変えたときに結構、懐の深い納戸にしちゃいまして。とりあえず入れとけ入れとけ、ということで、ええ。すきまというすきまに押し込んで、とりあえず「はー」とひと息ついたまま幾星霜。片付けは明日やろう、来週やるぞ、来月こそ——と先延ばしをし続けた結果、今に至る、というわけです。
「明日やろうはばかやろう」と申します。
長年放置した私はその通りのばかやろう。笑
引っ越し荷物を納戸に突っ込んだだけではなく、日々暮らすうちに増えていくモノたちもその辺に幅を利かせています。なにより、それらを無視して暮らすのは、意外と精神に圧がかかる、というか、いつもどこかで「あれ、何とかしなきゃ」のプレッシャーがかかっているもの。
そうですね。何かきっかけがあったのか、とつらつら考えてみると、あれだな、と思い浮かぶことがあります。
ダイソン。
ダイソンの掃除機を買ったんですよ。
昔、ダイソンが日本で発売されたばっかり位の頃、家電量販店の店舗で展示品のダイソンを試したときに、どういうわけか排気がぶわーっと顔にかかりまして。「こりゃだめだ、いうほど良くない」と自分の中ではダイソンの選択肢をバッサリ切り捨てたことがありました。
店舗展示品だったので、その辺の土足カーペットのホコリを吸いまくったこともあったのかもしれません。「排気がきれい」とはとても思えない排気の匂いでした。展示品には注意。笑
その後、引っ越しや不具合などによって掃除道具を買い替えながら、いくつかの掃除機を使いましたが、昨年末ごろ新聞に挟まっていたジャ〇ネットたかたさんのチラシを見て、ふと夫が「これ買おう」と。
その時使っていた掃除機の吸引力の悪さに、私がブツクサ言って掃除をサボっているのが目に余ったようです。
いやぁまさか、この令和の時代に新聞広告で掃除機を買うことになるとは思わなんだ。古色蒼然とした古典的な宣伝方法も決して侮れるものではありませんね。確かに間違いなくお値打ち価格でした。
さてそんなわけで我が家に来たダイソン。
早速使ってみた夫がまず虜に。
これまで使っていた掃除機に比べてシンプルで単純な構造だったので、ちょっと玩具みたいと思っていたのですがとんでもない。「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」は決して誇大広告ではない、と知りました。
そのうち、これまで掃除機なんぞに手も触れなかった夫と息子が、ふとしたときにダイソンを手にすることが激増しました。ギュインギュインいわせています。音は大きいんですよ。アメリカさんは基本、音、大きいですからね。家が広いし隣とは離れてますからね。
そう言えば、それまで使っていた日本のメーカーの、「ビジュアル良しなうえ多機能で至れり尽くせり」な掃除機には「静音機能」がついていました。だから吸い込みが悪かったのか、と思いました。が、静音機能のスイッチを入れなかったところで吸い込みはダイソンに遠く及ばなかったのは確かです。
マンションなので静音は必須だと思ったのですが、考えてみればそう広くもない部屋。掃除機をかける面積自体は狭いわけですから、かける時間帯さえ間違わなければ音が大きくてもなんら問題ないのでした。
それ以後、ダイソンに大依存でございます。
ちょっとモノをどかしたり片付けたりしたときに、サッとダイソンを持ってきてギュインといわすのが快感で、そのフットワークの軽さが「片付けよう」という気にさせたと言っても過言ではありません。
ちなみに妹の家も掃除機に不具合が出たとかで、私のダイソン情報をWEBで読み、ダイソン~!と勢い込んで電気屋さんにいったらしいですが、彼女はお店で色々試した結果シャークのニンジャにしたようです。ニンジャもアメリカさんですね。ニンジャは吸い取ったごみを一時的にためておくゴミ箱に吸い取ってくれる機能があるとのことで、こちらも音は大きいものの利便性が高くなにしろ楽しいのでついつい使ってしまうそうです。
家電に楽しさを求める、というのは、アリだなと最近思っています。
なぜなら確実に手に取る回数が増えるから。
そして私の場合はそれが「断捨離」のモチベーションに繋がった、というわけです。
今回、主に処分を思いたったのは、子供の椅子、ホームベーカリー、親戚からいただいて飾ることのない人形、食器、子供の自転車、雑多な文具、ふとんです。それぞれ理由があって捨てにくかったものです。他にもいろいろ処分しましたが、代表的なものはそんな感じ。
今回、せっかくなので色々な処分方法を試してみました。
もしかしたら役に立つ情報もあるかもしれませんので、次回より少しばかりおつきあいくださいましたら幸いです。
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