見出し画像

読書感想文を書くということ

 みなさま、こんにちは。
 みらっちです。

 「#読書の秋2022」、本日が締め切りです。

 昨日、すべての感想文を出し終えました。
 あ~、間に合ってよかった。
 無事「まつり」を終え、
 スッキリ、ハレバレした気持ちです。

 でもでも
 実はですね

 私は最後に、大きな過ちを犯してしまいました。

 なんと!
 最後の感想文の、本のタイトルを間違えてしまったのです。

 こんなアホンダラァなことをしでかすとか、あり得ないし。
 大ファンの阿古さんの本のタイトル間違うとか。

 気が付いたときはほんとに青くなって、

 ぐぁああああああああ!

 とか叫んで必死に直しました。

 最初の投稿をごらんになって「あーみらっちさんやらかしたね」と思った方がいらしたら、申し訳ありません。

 秘密で!
 どうかご内密に!
 伏して!

 ・・・って自分で告白してしまいましたね。

 タイトルってとても大切なものです。
 ぜっっったいに、間違うとかまかりならんものです。

 さすがnoteの生原稿とも言えますが、
 やっぱほんと、年取ったんですね。
 最初の間違いをコピペしたんですね。
 こういうのほんとにヤバイ。
 コピペは悪魔です。

 関係各所の皆さま、そして誰よりも阿古さん。
 大切な著書のタイトルを間違えてしまってすみません。

 たぶん、ご覧になってはいないと思いますが。
 そう信じておりますが。

 改めて訂正してお詫び申し上げます。

 と、いうわけで。

 2か月に渡る「読書の秋2022」の最終日は、
 読書感想文とはなんぞや?
 ということを私なりに考えて終わりたいと思います。

 読書感想文。

 夏休みの最後の日に原稿用紙を前にウンウン唸っていた、というような話もよく聞きます。

 私も子供のころ、課題図書があまり好きになれませんでした。

 興味がもてず、読みたくもない本を、宿題だから読まなければならないという苦痛。

 夏休み明け、全員分感想文が貼りだされたりする羞恥。

 なんであのころは、あんなに拷問みたいな扱いだったんでしょう、読書感想文。

 自分の好きな本ならいくらでも読むし、感想を書きたいと思うのですが、「課題図書」という画一的なもので幼子の文章力を育もうとする国家戦略に、子供ながらにイラっとしていたのかもしれませんね(そんなこたない。ただ単純に嫌だっただけ)。

 なんでこの本なの。

 本にべったりと貼られたエンボス加工のシールを触っては、よく、そう思っていました。

 成長して、あるときふと手に取った本にいたく感動し、良く見たら、かつての課題図書だった、ということがあります。

 本は本来、「読め」と強制されたり、「感想を述べよ」と押し付けられたりするものではないのですよね。

 課題図書と言えば今でも覚えている本があります。

 『人権ねこ権』というお話です。

 小学生だったのでしょうか。
 中学生だったのでしょうか。
 課題図書だったのか、地方自治体の課題図書だったのか。
 それとも課題図書ではなかったのか。

 それさえも判然としませんが、この本は、私が「読書感想文を書くぞ」と初めて意識したものだったと思うのです。それ以前は単に「やらされたからやった」というものでしたが、この時は「書きたい」と思って書いた記憶があります。

 調べたらAmazonで中古品としての扱いがありました

 動物の好きな女の子の家に、猫が住み着くのです。
 鳴き声がしたりするのですが、でもどこにいるかわからない。
 あるとき、ダニが発生して、人間の生活のために猫を駆除しなければという話になります。
 家族で大捜索するのですが、なかなかみつかりません。

 夢か何かのきっかけで、女の子は「暗いところでは光が良く見える」という「発見」をします。
 猫は家のどこかの「すきま」から出入りしているはず。
 それまで家族は、家の外側からばかり猫の出入り口を探していましたが、女の子の提案で床下や屋根裏を捜索したところ、屋根裏に光が差し込む隙間があり、猫は見つかりました。

 その後、猫がどうなったのか、私の記憶にはありません。

 女の子は「人間に人権があるなら、ねこにだってねこ権があるんじゃないか」、と思うのじゃなかったかと思います。

 記憶だけを頼りにしているので曖昧で、定かではありませんが、ざっとそんな話だった気がします。

 人間の権利というものに触れたのも新鮮なら、ねこの権利というものも新鮮に感じた記憶があります。
 人にも動物にもそれぞれの立場があり、どちらも大事にしようとすると、どうしてもぶつかり合ってしまうということがある、と教わった本でした。

 そして「暗いほど光が見える」という、なんとなく深遠な事実にハッと気づかされた本でもありました。

 本の中では単なる物理的事実だったのですが、この「暗いほど光が見える」は、その後人生のいろいろな場面で思い出すことになりました。

 ハッとした気づきや、発見、感心したこと、学んだこと、面白かったこと、どきどきしたこと、悲しかったこと、悔しかったこと。
 何十年経っても私の心に残り続けています。

 あのとき、自分の「感じたこと」や「情景」をカメラで写真に撮るように、カセットテープに録音するように、残しておきたい、と思ったその気持ち。

 感想文を書く、ということは、そういうことなんじゃないかと思います。

 みんなが美しい風景をスマホで写真に撮って残そうとするように、私は自分の心にうつった情景を、文章で残したい、と思った。

 それが「感想文」の原点だったと思います。

 今、あなたが読んだ本。

 その本の中の情景をスマホで撮るなら、どこを撮りますか?
 どこを、残しておきたいですか?

 感想文の種はそんなところから発芽して、伸びていくような気がします。

※サムネイル画像は、「みんなのフォトギャラリー」の画像をお借りしました。Mizue/Miyauchiさん、とても素敵な本の絵、夏の本の絵と迷ってこちらにさせていただきました。ありがとうございます。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?