見出し画像

おかたづけの極意#6 寄付の巻

買取か寄付か

 不要なモノをどうしよう、と思って、まず最初に考えたのは「売る」か「捨てる」か「寄付」かでした。正直いって「寄付」は三番目。私にとってはハードルの高い選択肢でした。

 お正月に大きな地震があったこともあり、とっさに何か寄付できないかと思いましたが、通行もままならずボランティアも入ることが出来ないという状況で寄付できるのは本当にまずはお金しかないんだなと痛切に思いました。

 モノを寄付するということは、闇雲にできるものではありません。必要なものと不要なものを仕分けたりしなければなりませんし、必要なものを必要な人に届けるためには、たくさんの人の手と労力が必要になります。
 さらに、被災地で必要なモノとは、何よりも衛生的で、今まさにサッと使えるもの、消耗品が中心だろうと思います。よその家の不用品が役に立つこともあるとは思いますが、モノを寄付するということはそう甘いことではないのだろうなと思います。

 昔から、寄付って難しい、と思っていました。お金にしろ、モノにしろ、なにぶん自己満足や偽善的でもあるし、本当に誰かのためになるのか、本当に届くのか、どこにお任せすればいいのか、どのようなものなら喜ばれる寄付なのかと、悩んで結局何もしない、というのがいつものことでした。

 今回被災されたかたへの寄付に関しては「ふるさと納税」に納得感があったので断続的にしていく方針ですが、それとは別に、今回の断捨離の中で不要になったものを支援団体に送る、ということもしてみてもいいのではないかと思い立ちました。

セカンドライフに寄付

 今回、ここならどうだろうと思ったのがこちら。
 以前、雑誌「ハルメク」のWEBページで紹介されていたのを、なんとなく覚えていたので、検索してみました。

 こちらでは、人形やぬいぐるみ、買取では受け付てくれない普段使いの食器なども受け付けてくれます。前回、迷った末にお人形を「お焚き上げネットサービス」にお願いしましたが、セカンドライフさんでもお人形を供養してくれます

 段ボールの大きさで寄付金額が決まっていて、「お焚き上げサービス」の半額くらいです。こちらはお坊さんを呼んだりして、まとめて供養してくれるようです。まとまった数のぬいぐるみは(我が家にもまだもう少しあります)、こちらに頼もうかなと思いました。また、供養する人形やぬいぐるみとは別に、まだまだきれいなぬいぐるみは、第二の持ち主の元へ届けられるようです。というより、こちらのリユースのほうがメイン。

 他にも、「とても汚れている」「使うことができない」ものでなければ、たいていのものは受け付けてくださるようです。
書き損じのはがきや、2か月賞味期限を残している缶詰など、食品などもOKというのは初めて知りました。
 また、鍋やフライパンなど調理器具も喜ばれる受け入れ先があるとのことですが、特に求めているのは文具のようです。
 フィリピンや東南アジアの国にランドセルや文具などを寄付しているそうで、全体の収益の中からワクチンの寄付もしているようです。
 国内では絵本やぬいぐるみもよく求められているものだと書いてありました。

 正直初めてのことなので、良くわからなかったのですが、家にある不用品をまとめて送ってみることにしました。

 最初、良かれと思って家に余っていた「プチプチ」(あれ、なんという名称なんでしょうか、緩衝材です)を使って入れていたのですが、よく説明を読むと、プラスティックの緩衝材は奨励していない様子(絶対ダメとは書いていませんが)。
 寄付しようと思っているTシャツなどに食器を包むとか、ぬいぐるみを緩衝材がわりにするとかで、極力、捨てにくいゴミを減らして欲しいと書いてあります。使うダンボールが想定より少し大きかったので、結局新聞紙などを使って詰めました。最初のほうで巻いていたプチプチはそのまま使ってしまいました。

 いろんなお作法があるんだなと思いましたし、やはりなかなか「寄付の精神」が自分には身についていないのねと改めて思いながらも、申し込んでしまった以上はと、送ってみました。
 NPO法人の方々はなんだか微妙な寄付がきたなあと思っていらっしゃるかもしれないなと、今は反省しきりです。

手放せなかったランドセル

 今回申し込んだのは、ランドセルの処分も考えていたからなのですが、今回は実はランドセルは入れませんでした。
 息子からは「いいよ」という返事をもらっていたのですが、いざ段ボールに入れようとしたら、なんとなく「今じゃない」気がして――。
 明確な理由はありません。入れられなかったのです。

 納戸もだいぶ片付いてきて、置く場所はあります。かといって、もう使わないものであるのは確か。にもかかわらず、ランドセルを買いに行った時の両親と息子の姿や、ランドセルを背負って楽しそうにしていた子の姿を思い浮かべてしまい、ああこういうのが、執着ってものなのねと思いました。子供時代の息子の姿を、私はまだ振り切れていないのだなと知ったことも、今回の学びのひとつ。子離れ、まだまだですな。笑

 いずれは処分(たぶん寄付)する日が来ると思いますが、今回のところは、いったん見送りました。
 そういうことも、ありますね。

追記:みゆさんから、ランドセルはミニチュアに加工して取っておく方法もありますよ〜と教えていただきました。

URLはこの下に~





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?