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せいかつの軌跡(20)

おもてなし

遠方から友人が遊びに来てくれた。
彼女と会うのは、一年ぶり。
思い出して連絡をくれたことを、とても嬉しく思う。
会いたい人がいること、会いたいと思ってくれる人がいること、その願いが叶うことって有り難い。
彼女と話をしながら、子育てや家族の在り方に正解は無いのだと改めて思う。
善い友人と会話をすると、自分の輪郭をなぞられるような感じがする。

お客さんの訪問に、トモシは大興奮。
頂いたみかんゼリーを物凄いスピードで平らげ、彼女をお散歩に誘う。
颯爽とストライダーにまたがり、ブレーキや蛇行運転など最近会得した技を披露。

「これは、パパのバイク。これは、うちのネコ。ほら、あっちは、、いねかり。」
庭やいつもの散歩道で、ゲストにあれこれ説明する二歳児。
大皿におやつを出せば、
「食べて、食べて」
と自らサーブするホストぶり。
サービス精神旺盛な性分は父譲りか。
自分の家に誰かが遊びに来てくれるのが、彼には特別楽しいイベントであるらしい。

それにしても、、小さい人がおもてなしする姿って、とっても愛しげ。
仕事が始まっても、たまには家に友人を招きたい。

【今日のうた】
今ここに有り余る富指し示す
小さき人について歩まん

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