２０２３年９月　（回想２４からの続き）

～お互いの主張～

カウンセリング数日後


いよいよ・・・
これからも二人で人生を共に歩むか
それとも違う道を進むか

話し合う時が来たと感じていたので
やはり心中穏やかではなかった

そして私たちは知っていた

お互いが別れたくなくても
個々に譲れない主張はある

はたして・・
譲歩しあえる可能性はあるのか？
それとも
やはり諦めるか

昔の経験を思い起こしてみると

20代に遠距離恋愛をしていた
彼氏が同じトラブルを起こした時
浮気＝本当に辛かったが別れた

さらに・・・
元主人が２回浮気をした＝
１７年間、頑張ってみたが
やはり最後は別れを決意

浮気ばかりされるのは
私にも原因があるのだろうか？

そうも考えると
自信喪失と不安症に拍車がかかっていった

ケンも私の表情に危機感を持ち
この難局を二人で克服できるのか？

それとも・・・
もう修復はできないのか？と自問自答していた

二人とも、そんなことばかり考えていたので
息が詰まってしまった

「ミライ、天気もいいから
ドライブでも行こう」

気分転換に青空が広がる
湾岸線をドライブした

ケンは気を遣い戻る途中にある
私の好きな海沿いのカフェテラスに
連れて行ってくれた

だが私は、そんなケンの優しさに感謝できず
こんな時間がいつまで続くのだろう？と限界がきて
とうとう口火を切ってしまった


「ケン、正直に答えてほしい
私を一生のパートーナーとして
これからも一緒に過ごしていきたいの？」


「そうだよ。ミライが許してくれるなら
ずっと一緒に過ごしていきたいよ」

「でもなんで？」

「ミライは
人生の中で色々な事に
チャレンジしてきただろう。

そして挫折をくりかえしても
逃げずにきたじゃないか

俺もミライと一緒だったら
どんな時も頑張っていけると思うんだよ」


「ケン.・・・ありがとう・・・
でもね、何かを選択するときは何かを失うこともあるの。
すべてを手に入れるのは無理・・・」

「それはわかっている。
ミライはどうしたいんだよ」


「正直、娘との関係が何より大切だから
結婚は望んでないの。
でも、これ以上
こそこそ生活するような
惨めな生活は耐えられない。

だから紹介はしなくていいけれど
親に同棲していることは話してほしい」

突然の私のストレートな主張に
ケンは戸惑い無言になった

そして今度はケンが神妙な面持ちで

「そうか...
ただ正直、親の反応が想像もつかないんだ」

私も大人げない自分勝手な主張なのは
重々承知だったが
これは私的には、最後の譲歩だった。

お互いの主張は平行線状態で
両者が納得のいくようなに

糸口が見つかるとは
思えない雰囲気になった。

やはり....今が
お互いの将来の為に別れる
いい潮時と強く思った。