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海を甦らせる挑戦


大海原では何をやっても意味がないのか?

小さな試みでも可能性を探る

よくいろんな人から言われることがある。
『小さな実験室でたとえそれがいい成果が出たとしても、それをこの大きな海でやってみたところで、なんの足しになると思ってるんだ。海はそんなに小さなもんじゃないし、簡単なもんじゃない』って。
第一、『自然に任して、放っておけばそのうち海藻なんて元通りになるともんだから』という人もいる。
しかし、このままで指を咥えていても何も始まりはしない。結果はともかく、なんでもいいから、今できることをやって行動に表してみることに意味があるんじゃないでしょうか?その後のことは、それから考えてみても遅くはない。
だって、刻一刻と海の砂漠化は進行しているのだから。

植食生物駆除

水産庁によると磯焼けの減少は、気候変動に伴う海況の変化すなわち海水温の上昇と植植動物の影響だという。


確かにそれも一因かもしれない。しかしそれだけが原因だと決めつけていては、その先には一歩も進まない。

人工岩礁

岩礁性藻場の造成では、対象海域の波浪条件や水質、特に光環境条件を考慮し、基盤となる石やブロックの大きさ・安定性、海藻類の成育光条件を満たす水深、種苗の定着を促すような配置や形状などに留意する必要があるとしています。
しかし、地元漁師の人から聞き取り調査を行ったところ、天然岩礁地帯にわんさかマコンブやアラメが繁殖していたが、近年その岩場から海藻の姿が見えなくなったという。それなのに人工岩礁の設置が有効な海の砂漠化対策になりえるとは、にわかには考えずらい。

海水温の上昇

確かに近年、海水温は確実に上昇傾向にあることは間違いない。年によってその変動はまちまちで、直線的に上がり続けているわけではないにしろ、平均値をとってみても確実に上昇を続けている。ましてや黒潮の大蛇行が原因だともいわれている。
黒潮大蛇行が始まって6年9か月目となり、過去最長期間となっている。三陸沖では記録的な高温が続いている。

気象庁より

それだけなんだろうか?海の砂漠化の原因は・・・

海洋環境は、様々な要因が複雑に絡んでおり、単一的要素でそれを片付けるのはあまりに暴力的すぎる発想だといえる。そこには様々要因が絡み合っているからこそ、その一つ一つつぶしていくしかない。確かに海水温の上昇は大きな要因であることは否めない。しかしただそれだけのせいにしていくことは簡単だけれども、海水温を低下させることはそう簡単なことではない。
しかし、私にはもっと何かできることがあると信じてやまない。

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