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ファッションテクノロジー "#3 CONNECTED STORES"

Written by 吉村慎之助

現状とこれから

Covid-19の大流行で、より多くの消費者がeコマースの利便性と安全性を受け入れ始めて以来、店舗運営の経済性に対する圧力は高まっています。

しかし、フィジカルリテールはまだ終わっていません。2020年にヨーロッパの消費者を対象に行われた調査では、回答者の60%が購入前に商品を実際に見たり触れたりしたいと考えており、50%が商品をすぐに持ち帰れるように店舗で買い物をすることがわかりました。パンデミックによる規制が緩和されるにつれ、ヨーロッパ、米国、中国などの主要市場において、オンラインショッピングを利用する顧客の割合は2021年に比べるとある程度減少すると予想されています。

店舗内のテクノロジーを活用することで、単に商品を見るだけの顧客に比べ、最大4倍の時間をショッピングに使ってもらう事ができるようになります。

では、どのようなテクノロジーを組み合わせれば、顧客を店舗に惹きつけ、来店後もその興味を維持できるのでしょうか。

かつて、マジックミラーやコネクテッド・ハンガー、インタラクティブ・ホログラムなどの店舗内テクノロジーの実験が、来店客数や店舗でのエンゲージメントの減少に対する解決策としてファッション業界でもてはやされたことがありました。しかし、これらのテクノロジーは、多額の導入コストがかかる割には、店頭でのコンバージョン率に大きな影響を与えることができませんでした。その代わりに、業界の経営者は、オペレーションのペインポイントに特化し、カスタマージャーニーにシームレスにフィットするインストアテクノロジーに投資を向けるべきだと思われます。

例えば、20%の顧客がオンライン配送と返品に不満を持っているとします。店舗での体験を調整し合理化するモバイルベースのテクノロジーや、店舗を流通ネットワークに組み込むマイクロフルフィルメント・テクノロジーは、こうした課題の解決に役立つ可能性があるのです。

すべての人にモバイルアプリを

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