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後悔しないためのワーキングホリデー

お久しぶりの投稿ですが今回ほぼオタ活関係ないです!すみません!
冒頭の通りワーキングホリデーの話です。
最近ニュースでやたら持ち上げられるなぁと懐かしく思っていたら、私がまさにワーホリでオーストラリア行ってた頃の友人から連絡きたりして。豪州を思い出しつつ漫画の息抜きがてらコラムにしてみました。


ワーキングホリデー(ワーホリ)ってなぁに?

Working Holiday、そのまま「働きながらお休み」って感じです。所謂"留学”として海外に行くのとはちょっと違う。
留学は基本的に「学生ビザ」というものを取得するんですが、学生は”週に20時間以上働いてはいけない”とか”国が満たした要件の学校に通わなければならない(+出席率80%↑)”と条件が厳しく、当然お金もかかります。 反してワーホリビザはその制約がないため、40時間↑/週 働いてもOKなわけです。学校も行かなくて良いから稼ごうと思えばガッツリ稼げる。
その代わり年齢制限があり、制度がある国も限られています。

なお、私は30過ぎてからのギリホリで渡豪。途中で学ビザに切り替え1年半ほどで帰国。その後数年を経てから学ビザ→一時就労ビザへ切り替えてトータル二年弱オーストラリアにいました。
その間もゴリゴリに同人誌出したりオタ活したり、日本にも半年に一度はイベント参加のために一時帰国してた人間です。

最近のワーホリブームについて

テレビやニュースでもかなり取り上げられてますね。円安も相まって「賃金が高くワーホリに行きやすいオーストラリア」がかなりフォーカスされてるなぁと感じます。
どっこい、先日以下のニュースを見た時、部分的には「そんな簡単な話か…?」と思ったのも事実。

確かに日本に比べ時給も高く、残業もほぼない。休憩はしっかり取るし終業時間前には帰宅準備をしている。モーニングを取りながら優雅に始業開始…等々、日本で下手な仕事に就くより圧倒的に環境は良いです。
でもこれ、実際に渡航してみたら「意外と簡単じゃないぞ…」と現実を突きつけられるのも事実。都心部は供給過多になっていて仕事が見つからないケースも。家賃や物価も高いのでシェアハウス探しも一苦労…しかも英語が使えないから交渉能力がなく、結局日本人のコミュニティに属さないと生きてはいけず、安い給与でこき使うジャパレスでカツカツの生活に…「なんのためにわざわざオーストラリアまで来たんだろ…」っていうケースも見聞きします。

どうせワーホリで行くなら有意義なものにしたくない?

折角良い制度なのにずっとカツカツだと勿体ないよなぁ~と最近特に感じるようになってたんですが、タイムリーにオーストラリアに永住してる友人が「YouTube開いたよ!」と連絡がきたのでご紹介します。

こちらで言及されてる

①まずは学生ビザで渡航し、環境に慣れたり英語力を身に着ける
②ワーホリビザを最大限に活かし仕事を取りに行く

というルート、めっちゃ良いな…!となりまして笑
ヤ~それだよそれ!私が行く時もっと若かったらそのルート欲しかった~!てなっちゃった。決断したのがギリホリだったから無理だったんだけれど。
ワーホリ、制度としてはめっちゃ良いんですよ。でも上記の通り”英語力がないとジャパレスで働くだけで終わる”ってこともよくある話。遊ぶためだけ~とか、その後のリターン特に何もいらないとかなら別にそれでも良いんだけど、どうせならもっと良いものにした方が人生お得じゃない?って話です。

なお私は英語力散々な状態で渡豪したので最初はめちゃくちゃ苦労しました。が、語学学校に三カ月通い、現地でIT関連のコミュニティに参画したりと能動的に動いた結果、オフィスワークでジャパレスの二倍の給料の仕事に就くことへ成功しました。要はやり方次第です。

学生ビザといっても何も高校や大学に行けという話ではなく、語学学校や「●●専門学校」とかでも取れます。なのでまずは「英語の勉強しつつ現地に慣れよう」ってアイディアはすごく良いと思うんですよ。(でも英語力ない人が就職系にいきなり行くと挫折するのでまずは語学学校が良いと思う)
大学も出て高学歴で、TOEICもそこそこの高得点なのに英語のコミュニケーションが全然できない人は死ぬほど見てきました。日本で英会話レッスンをこなし身に着けられる人もいるとは思うけど、だったら学ビザで渡航しちゃった方が生活環境も経験できて一石二鳥だよねって話。
私もなんやかんや二回渡豪していて、一度目は生活で精一杯だったけれど二回目はほぼ仕事と勉強に費やせたし貯蓄の余裕もできて万々歳でした。今「学ビザとワーホリ両方選択できるよ」と言われたら迷わず学ビザ→ワーホリにすると思います。一回じゃ全然足りないんだ…。

ちなみに彼女は元日本の看護師で現地のナースも経験してるので、日本で看護師やっててワーホリ行きたい!て人や「今後永住権とりたい!」という人にとって参考になるんじゃないかな。

てかアシスタントナース良いですよね。看護師の方は絶対トライすべきと思います。昔シェアメイトでも元看護師でアシスタントナースやってるワーホリの子がいたんだけれど、日本との違いを聞いて愕然としました。仕事内容は日本みたいに大変じゃないし休憩もしっかり取れる。定時で帰れるし何より給与がべらぼうに高い!2016年ごろの古い情報ですが、その当時ですら祝日勤務で時給$52とか。(基本給が$32~35、夜勤と日祝は1.5倍になる)
※ジャパレスは高いところで$16、私はIT職で$36+super(年金)という時代
患者や他のナースとのコミュニケーションが必須だから英語力は必要だけど、逆にそこをカバーできてれば即戦力で割の良い仕事というわけです。ワーホリってどんな頑張っても時給の限界みたいなところがあって、その中でもナースだけは汎用性が高すぎると思ったお話でした。

他にも「オーストラリアは永住権取得が難しいからカナダで永住権取った」という元ナースの友人がいます。英語圏ならどこでもナースとして働けるので全世界で就労できる範囲が広いとか…すごいなナース。

余談:就労ビザや永住権について

上記日経の記事内にある就労ビザ永住権の話。これめっちゃ苦労してた友人たち沢山いるし私も苦戦して挑戦した結果無理だったので「いやいやそんな簡単な話じゃないっしょ」と思ってしまいました。
2023年以降少し緩和されたようだけれど、就労ビザは”豪州で必要な人材かどうか”が基準になるので時期により都度都度変わるということも頭に入れといた方が良いやつです。
シェフ・医療系・エンジニア等は常に上位にあるし私もITなので上位職種にはいたんですが、就労ビザは”雇う側の企業がビザ代を払う”というシビアな制度なこともあり無理でした。豪州の大学出た友人(IT系)もここで結びつかず日本に帰国することになったという… 
ワーホリで豪州行くと生活のしやすさに感動して「本気でオーストラリアに住みたい!」と思う人多いんですが(私もそう)、現実はシビアで日本へ帰国するしか術がなく、オーストラリアの”良いところ”日本の”ダメなところ”比較しすぎて鬱々とする…というパターンもあるあるです。
日本には日本の良いところも沢山あると思うんだけれど、就労環境に限ってはやっぱりオーストラリアの方が圧倒的に楽だし、物価が高くてもバランスで考えた時に日本ほど貧困さを感じない。

こればっかりは…経験すると正直しんどいです……
良いとこ沢山見えちゃってるし、隣の芝は青いから…

日本の給与もようやく上がり始めてるけれど、働き方の側面でいうとまだまだ厳しいなあと感じます。

更に余談:オーストラリアの医療費と海外旅行保険

悪いことは言わない。ワーホリや学生ビザで海外へ行く予定のある人は海外旅行保険に入っといてください。
医療費、めっっっっっちゃ高いです。
「今まで病気になったことないから~」と侮るなかれ。環境変われば疾患も変わります。特にオーストラリアでは虫刺されで病院行きのケースも多く(私も何度やられたことか…)市販薬はほぼ効果ないです。
豪州いたころは日本の医療のありがたさを何度痛感したことか…
緊急時にお金を気にして救急車すら呼べない、とかシャレにならんです。
お願いだから海外旅行保険には入ってください。
安いやつでいいから。頼む。

余談の方が長くなっちゃった気がしますが…私はワーホリで人生変わったので、まだ制度を使える年齢の人はぜひ活用してみてほしい!でも折角だから事前に色々調べて有効活用してみてね!というお話でした。

大丈夫、WiFi環境さえあれば海外でもオタ活はできます
(海外滞在中合計15冊↑の同人誌を作った女より)

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