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後継者がいないから農業の経営環境は厳しいのか?

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。どの産業でも後継者不足がいわれていますが、農業の後継者不足はより一層規模しい状況です。下記は農業センサスのデータをもとに作成していますが、「5年以内の経営を引き継ぎたい」と考えている農業経営体のうち後継者を確保できている農業経営体はわずか26%。確保できていない割合は76%となっています。このようにみると後継者がいないことが農業の経営環境を圧迫しているように見えます。

(数字が小さくてすみません)

後継者がいないから 農業は厳しい。生産者の高齢化が進んでいるから農業は衰弱している。 農業の分野ではこういったことがよく言われます。農業者に経営課題を聞いても後継者不足を上げる人が多いです。
では本当に後継者不足は経営不振の原因なのでしょうか?

おそらく「原因」と「結果」が逆ではないかと思います。
後継者がいないから経営不振なのではなく、経営不振だから後継者がいないということです。もう少し砕けた言葉でいうと儲かっていないから若者がやりたがらず後継者がいない状況に陥っているのです。実際、息子に農家を継がせたいか、、という問いには、農業以外の仕事に就かせたいと回答する方が非常に多いです。つまり後継者がいないから農業は厳しい、というのは誤りで、農業が儲からないから後継者が不足している、というコトが正しいということができます。

言い換えれば、農業が儲かれば、後継者はドンドン増えるということも言えると思います。そりゃそうですよね。農業が数年働けば高級車が買える、家が買える、、というのであれば、農家になりたい人はたくさんいるはずです。

実際、経営状況が好調な農業者の多くには後継者がいることが多いです。
“農業は儲かる“とアピールできれば、後継者は必ず現れます。
 
後継者不足を解消するためにも、結局のところ、儲かる農業の実現ですし、儲かる農業を実現するためにはしっかりとした戦略を伴ったマーケティングが必要ということになります。


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