「正しさ」って?「躾」って??

ずっと「悪いことをしたら地獄に落ちて当たり前」ということを前提にして考えてきた。だけど、「蜘蛛の糸」に掴まったカンダタがもし下にいる他の罪人のことまで考えていたら…?あそこで「この糸は俺のもんだ!」ではなくて「地獄の底の者たちにも蜘蛛の糸を渡してやってくれ」と言っていたらどんな展開になっていただろう?そんなストーリーがあってもいいんじゃないかって夕飯の時に家族に話したのだけど「それじゃ躾にならない」って笑われてしまった。「悪いことをするとバチが当たる」「地獄に落ちる」って脅すことが躾なのかな。そうは思わない。「これが正解」なんてないんだから。正しさは時代によって変わるもの。というか1つの正しさを広めるためには答えは1つじゃダメだと思うんです。

悪人を許せと言われたら出来ない人の方が多い。さるかに合戦も元のストーリーは「親蟹を殺した悪い猿を全員で凝らしめてやれ!」で結末は止めを刺されて猿が殺されてしまうし、ごんぎつねも盗みを働いた罪は消えないのだから殺されて当然というのが答えなんだよね。それは認めないといけない。

かっては悪いことしていたけど改心してみんなとうまくやってますみたいなストーリーについてはわたし自身、「甘い」「そんな都合のいいストーリーはありえない」って考え方だったけど、ここ最近の情勢の中で考え方を変えようって見方に変えました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?